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SNSで広まる「#裏バイト」の罠…犯罪の片棒を担がされることも

ビジネス

 うまい話には裏があるのは当然といえば当然ですが、中には想像の斜め上をいくリスクが潜んでいることもあります。

怯える男

※画像はイメージです。(以下同じ)

 ここ最近、SNS上でお金のない若者をターゲットに、「#裏バイト」「#闇バイト」などと書き込み、違法行為の片棒を担がせる事件も頻繁に起こっています。

 2019年7月には大阪府内に住む19歳の少年が、闇バイトに応募したところ、「半グレ」グループの男性らに暴行、監禁される事件が発生。被害を受けた少年は大阪府警に相談、10月に半グレグループの男性らは監禁致傷や強盗の容疑で逮捕されました。

 都内で建設作業員として働く尾崎翔さん(仮名・23歳)もそういった「裏バイト」被害者の一人。きっかけは、SNSで見たある投稿でした。

「1日最低3万円補償」という書き込みが

 尾崎さんが裏バイトの被害に遭ったのは、2018年の12月ごろ。少しでも生活費の足しになればと軽い気持ちで応募したといいます。

「ちょうど仕事の閑散期で現場も少なかったので、休日に小金が稼げればいいなという軽い気持ちで応募しました。都内で19時から終電までの短時間、日当も3万円以上だったので、条件的には十分でした。DMを送ったらすぐ返信があって、細かい仕事内容は当日説明するとのこと。多少の不安はありましたが、モノは試しと思い、とりあえず行ってみることにしました」

 しかしバイト当日、指定されたアパートに訪れるとそこには大量の小分けにされた大麻が……。すぐに自分がヤバい仕事に応募してしまったのだと悟りました。

「人生で初めて大麻を見たので滅茶苦茶ビビりましたよ。僕が応募したのはアプリで共有された都内沿線の駅に大麻を運ぶ『運び屋』のバイトだったんです。そのアパートには僕と同年代の男が数人いて、その場で連絡用に使うメッセージアプリをダウンロードさせられました」

騙されかけて気付いたSNSの怖さ

逃げる

 事情を悟った尾崎さんは配達に行くフリをしてすぐに現場から逃走し、SNSのアカウントを削除したといいます。

「とにかく違法行為にかかわってしまったことが怖くて、当日は眠れませんでした。自分が浅はかなのが悪いんですけど、SNSの怖さを痛感しましたね。もう2度と楽にお金を稼ごうとは思いません」

 甘いうたい文句に騙され、危うく違法行為に加担させられかけた尾崎さん。しかし、このようなケースは決して珍しいものではないようです。

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