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彼女がいるのに結婚を保留する男性たちの主張「今の年収では問題外…」

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結婚制度に疑問を抱くAK男子の叫び

結婚したい彼女

 婚姻率の低下には、経済的な理由以外にも「若者の結婚観の変化」が要因となっていることも。北陸地方在住の深井涼さん(仮名・27歳)もその一人。深井さんは、現在の日本の婚姻制度に疑問を抱いています。

「そもそも結婚って制度をなんで利用しなくちゃいけないのかがわからないんですよ。僕から言わせればAK男子が増えてるっていうのも納得ですね。結婚にはメリットがないですから」

 なぜ深井さんは結婚をしたいと思わないのか。理由を伺うと、婚姻制度への不信感について話してくれました。

「今の日本で結婚するメリットってぶっちゃけ税金の配偶者控除くらいじゃないですか。あとは緊急の面会に行けるとか? それよりも、戸籍が汚れない、義両親との付き合いがない、今の状態のほうがよっぽど楽ですよ」
 
 彼が言う「緊急の面会」とは、おそらく「入院・手術のときに、夫婦なら代理手続きができる」ことであって、面会自体は誰でもできます。また、子供ができた時に、法律婚をしていないと不利益があるのですが、子供がいなければ関係ないし、不利益がある法律自体がおかしいという意見もあります。

 現状の制度に不満を感じ結婚を拒否する。絵に描いたようなAK男子な深井さんですが、パートナーにはどのように説明しているのでしょうか。

「今は2年ほど付き合ってる彼女がいますが、当然、結婚しようとは思いません。今は事実婚のような形をとっている夫婦も多いですし、自分たちも長く交際していけばそんなような関係に落ち着くんじゃないですかね。彼女にも付き合った当初に僕の考えを伝えていて、納得した上で交際してくれていますよ。個人的にはAK男子がもっと増えて、婚姻制度の根本的な見直しをしてほしいくらいです」

 様々な要因により、結婚をしないという選択を選ぶAK男子たち。今後の日本を支える彼らの行く末を見守りたいところです。

特集・AK男子・AK女子の言い分

<TEXT/小畑マト イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

自称ノンフィクションライター。犯罪、薬物、売春などドロドロした原稿をトロトロ書いてます

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