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「マックさんがポークなら…」バーガーキングに聞く、異色すぎるPR戦略

ビジネス

「テリヤキバーガーは100%ビーフの直火焼きが絶対に旨いと信じております。よってポークやチキンのてりやきは販売しないことを、お詫ビーフ申し上げます」

 11月15日にユニークな謝罪動画を投稿し、SNS上で話題となっているバーガーキング。19日には謝罪を撤回する動画も投稿した。「テリヤキバーガーに最もふさわしいお肉はなんなのか」というアンケートの総計が1万に迫り、6548票を集めたビーフが圧勝したからだ。

 バーガーキングといえば、ハロウィンの期間に合わせて渋谷センター街店を「バーガーキング SHIBUYA GHOST STORE」としてゾンビが徘徊する店舗をオープンしたことでも話題になった。また、公式クーポンの値下げ率が凄まじく、中には300円値下げされているものもある。ファンの間では「使うのをためらうレベルで安い」と騒がれるほどだ。

 なぜこの短い期間で、次々と魅力的なPR戦略を打つことができるのか。bizSPA!取材班は、ビーケージャパンホールディングス(以下、BKJH)に取材を試みた。

ビーケージャパンホールディングス本社

ビーケージャパンホールディングス本社

 取材に応じていただいたのは、BKJHマーケティングディレクターの野村一裕氏。「ハンバーガーを考え直してほしい」という熱い想いが、今のバーガーキングを動かしていることがわかった。

日本のバーガー文化に「クエスチョン」

――競合と比べてユニークなPRや、値引き率の高いクーポン配信などを率先して行う狙いはなんでしょうか。

野村一裕(以下、野村):まずウチのハンバーガーを食べていただきたい。大げさにいえば、日本の方々が持つ「バーガー文化」に、クエスチョンを投げかけたいんです。まずはお客様に、「結構買える値段じゃん」「食べてみようかな」と思っていただけるかが大事だと思っています。PRにしてもクーポンにしても、食べていただくきっかけをたくさん作るために行っています。

ワッパーシリーズ

看板商品であるワッパーシリーズ。全て100%ビーフの直火焼きだ

 日本ではハンバーガーを食べるときに、「お腹が空いたから行く」というオートマチックな感じで、なんとなくお店を決める人が多いと思っています。我々バーガーキングは、考えてほしいんですよ。ウチの売りであるワッパーを食べた後に、虜になってほしい。「今まで食べていたハンバーガーってなんだったんだろう」という気持ちになっていただきたいんです。

 外から見たら、たかがハンバーガーだと言われるかもしれません。でも、ハンバーガーって、もっと楽しめるものだと思っています。この程度のものだと思わずに、「これが旨い」「まずい」という判断をしてもらえるほうが面白いですよね。誰でもなんでも言っていいコンテンツのはずなんです。