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営業先でやんわり自分の意見を伝える「2種類の問いかけ方」

学び

 学生の頃は会話に困ることなんてなかったのに、社会人になってから上司や取引先との会話がうまくいかなくて悩んでいるという人は多いのではないだろうか。

打ち合わせ風景

※画像はイメージです。(以下同じ)

 働き方改革コンサルティングなどを手掛ける株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役、相原秀哉氏が「社会人が、周囲に自分の話を聞いてもらえるテクニック」を解説する(以下、相原氏寄稿)。

相手を責めずに、全神経を注いで話を聞く

 似通ったバックグラウンドを持っている友人とつるんでいた学生時代とは違い、社会に出ると、これまで全く接点のなかった属性の人と話す機会が急増するため、戸惑ってしまうのも無理はないでしょう。

 こちらが一生懸命に話をしているのに、すぐに話を遮られてしまったり全く聞く耳をもってくれなかったりした経験、ありませんか。

 このようなときは「なぜ自分の話を聞いてくれないのか」と心の中で相手を責めてしまいたくなりますが、そこをぐっと堪えて発想を逆転してみましょう。相手がこちらの話を聞いてくれないと感じたときは、逆に相手の話を徹底的に聴く姿勢に徹するのです。

 いわゆる「傾聴」というものですが、ただ話を「聞く」のとは違います。全神経を注いで相手の話に意識を向け、真剣なまなざしで相手の眼を見ながら話を「聴く」のです。もちろん相手が話している途中で遮ったり、スマホ片手に聴いたりするのはご法度です。

相手を肯定することで、徐々に話しやすい雰囲気に

会話するビジネスマン

 また、仮に相手の話が自分の考えと異なると思っても、よほど業務に支障が出ることなどでなければ、一旦は「そういう考えもあるのだな」と捉えて肯定的に受け止めてあげましょう。

 そうすると、相手は「この人には自分のことを受け入れてもらえている」と感じて、あなたに信頼感を抱くようになります。そこまでいけば徐々にこちらの話にも耳を傾けてくれるようになるでしょう。「自分の話をこれほどまでに真剣に聴いてくれる人だから、この人の話もしっかり聴こう」というわけですね。

 傾聴は「相手の話を聴きたいのに、あまり話してくれない」という、もう1つの困りごとへの対処としても有効です。その際には傾聴に加えて、適度に相槌を打つことをお勧めします。それによって相手に安心感を与えて、話しやすい雰囲気を作ることができます。

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