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速読のコツは「1ページ10秒」のリズム。最新テクを達人が直伝

コラム

 溜めこんだ仕事の書類、買ったはいいが、なかなか読めずにいる“積ん読”の山……そんな、悩める諸氏に朗報。専門家たちによると、速読を習得するのは、本質を押さえれば意外と簡単。しかも、読書スピード以外の能力の“おまけ”もついてくるというのだ。速読を極めて、人生を加速させよう。

速読

※写真はイメージです

 多くの流派がある速読だが、信頼できる手法はある程度確立され、共通している。速読コーチで投資家の角田和将氏と、速読の実践研究を続けている宇都出雅巳氏らに伝授してもらった!

① 目次、見出しから全体像を摑み、範囲を広げる

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 速読の肝は「いきなり本文をすべてわかろうとしない」ことと、「順序どおり読まなくてはならない」という固定観念を捨てることだ。

 全体像から押さえたほうが、脳は理解しやすい。

 そこでまずは目次を2~3分かけて5回転以上。次に、前書きと後書きをそれぞれ5~6分かけて10回転ほど。そして、見出し読みだけを5~6分かけて3回転ほどさせる。ここでは決して本文を「わかろう」としないこと。

「ここまでの“高速大量回転”により、本の全体像と流れや、キーワードなどがうっすらインプットされているはず。そして残りの15分ほどで、気になった箇所を中心に読んでいく。流れを止めずに繰り返すのがポイント」(宇都出氏)

② 考える間もなく、先へ先へ読み進む。1行は1秒で

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 じっくり読もうとして、途中で投げ出すよりも、「一冊を読み切る癖」をつけることが速読の入り口においては何よりも大事だという。

 そのためには、考える間を入れずとにかく先に読み進めること。普段自分が一冊読み切るまでの速度の3分の1が目安だ。コツは文字を「読む」のではなく「見る」こと。「可能なら、冒頭の文字から末尾の文字までで1秒以内。1ページにつき10秒で読むのが理想的です」(角田氏)

「内容が記憶に残らないのでは?」という心配は無用。視野に捉えられた情報は必ずインプットされており、繰り返し読んだ際にクローズアップされる。集中力が途切れた場合は、いったん休んで再開すれば必ず読み切れる。

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