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SNSでの“マウンティング”が後を絶たない根本原因

 言葉遣いが多様化している現代社会。

 強く怒りを感じるほどではないが、使われると、なんだか胸がザワつく……“モヤっとする言葉”。職場で先輩や上司に対して、つい使ってしまい、呆れられてしまった経験はないだろうか。なぜ私たちは特定の言葉にモヤっとするのか、その真相に迫ってみた。

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※画像はイメージです

SNSと現実の人格に乖離がある

 楽しく便利な半面、なぜSNSという場はモヤっとしがちなのか。その理由を、SNS文化に詳しいライターの宮崎智之氏はこう語る。

「対面では空気を読みつつコミュニケーションを取りますが、SNSのような一方的な発信だと普段は出さない側面を出しやすいもの。例えば、対面では話さない政治的な主張もSNSでは発信しやすいので、『この人ネトウヨだったんだ!』と驚いたりするのはよくある話。はやり言葉も同じで、普段はそんな言葉を使わない人が使っていたりして、その違和感にモヤっとするんだと思います」

 SNSでの“セルフブランディング”も要因のひとつ。

「嘘をつきやすいSNSでは、“なりたいキャラ”をつくりやすい。その完成度が高く受け入れられてるのがインフルエンサーですが、たいていは完成度がいまいちでつくり込みに違和感を持たれてしまう。要はおっさんが感度の高いふりして『エモい』なんて使うから『サムい』と思われてしまうんです」

“モヤっと”を生む「承認欲求の押しつけ」

 また、はやり言葉にモヤっとするのは、距離感の問題もある。

「普通、さほど親しくない人には『草』どころか『笑』も使わないですよね。なのに、SNSではリアルでの関係を越境して使ってくる人が多い。若者は慣れているかもしれませんが、30代以上の対面コミュニケーションを軸としている世代は違和感を覚えますよね」

 一方、“マウンティング”が後を絶たないのは、「承認欲求としか言いようがない」と宮崎氏。

「誰しも承認欲求があるので、SNSにおいて一番嬉しいのは他者が自分について言及してくれるときなんです。しかし、有名人でもない限りそんな機会はめったにない。となると自分で自分について言及するしかなく、その発露が“マウンティング”となってしまう人が少なからずいるのでしょう」

 自ら「すごい」というキャラづけをし、周囲からの言及が増えることを期待しているわけだ。

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