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デキる風の女子大生インターンは超問題児だった。出社拒否に経費水増し…

学び

勝手にメディア取材を受けていた…

取材 インタビュー

「由乃さんの人間性があまりにひどかったので、以前のインターン先に確認したところ、そこでも揉めごとを起こして辞めていたことが発覚しました。さらには、弊社のインターン期間中に無断で弊社名を出し、メディア取材を受けていたことも判明しました」

 起業して4年目の有馬さんの会社は、インターン生を受け入れるようになってまだ2年目。にもかかわらず、由乃さんのようなモンスター大学生に当たってしまい、軽く“インターン恐怖症”になってしまったそう。

「無断とはいえ、彼女は弊社の名義でメディアに出てしまったので、今後の風評被害が怖いです。揉めて辞めた1社目のインターン先を経歴として書いていた彼女のことですから、きっと弊社名も経歴に並べるでしょう。すると、業界内で『弊社で育った子は使えない』と思われかねないのです。あとは、名刺交換をした人に迷惑をかけるのではないかとも心配になります」

インターン恐怖症になって、学んだこと

「月並みですが、世代の違いなのかなぁ」と語る有馬さんの表情は困惑気味(いや、それは世代ではなく個人の問題だと思いますよ)。しかし、今後のインターン対策も見えたのだとか。

「大学生相手でも言質を取る必要があると分かったのは、大きな学びです。本当の能力や社会性は口頭だけでは分かりませんから。その意味では、SPIなど広く行なわれている検査の重要性を実感しましたね。過去の実績や経験を言われたら、今後はポートフォリオも見せてもらうようにしようと思っています」

 今回は痛手を負ってしまった有馬さんに、今後は素敵なマッチングが成立することを祈るばかりです。

特集・職場のモンスター大学生

<取材・文/阿形美子>

1994年生。大学卒業後、フリーの編集・ライターとして活動中。底抜けの飲んべえゆえ酒ネタが多いが、インタビューやモノ記事、カルチャーネタなどもカバーする。Twitter:@agata_yoshiko

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