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定期券や回数券は消費税増税前に買うべき?買うと損するパターンも

コラム

定期券の払い戻しは時期にも注意

 また、「購入日からちょうど〇か月」というタイミングでなければ、その端数は切り捨てられてしまいます。例えば、

・ちょうど3か月使ったタイミングで払い戻した場合⇒払い戻し対象は3か月分
・3か月と2日使ったタイミングで払い戻した場合⇒払い戻し対象は2か月分

 といった具合です。

 もし、どうしても払い戻しをして、定期を買い直したいとお考えの方は、払い戻すタイミングにも注意しなければならないですね。

電車やバスの回数券は増税前に買うべき?

大阪 バス

 また、電車やバスの回数券はどうなるのでしょうか? 増税前に買うべきなのでしょうか?

 回数券であれば、有効期限までに使い切れる分は買っておいたほうがお得です。ただ、電車の回数券は有効期限が3か月なので、6か月定期より効果は限定的です。一方でバスの回数券には有効期限がないものも多く、その場合は増税前に買っておいたほうがお得になります。

 ただ、以前の記事でも紹介したように増税前にSuicaやPASOMOに駆け込みチャージをしても、使用するタイミングの税率で料金が差し引かれますので、それは意味がありません。交通系電子マネーで交通機関の利用が便利になるなか、あえて回数券を買うかどうかはみなさん次第です。

 そもそも今回の消費増税に伴い、JR各社と私鉄各社では料金改定が行われる見通しです。たとえばJR東日本などJRグループは、青春18きっぷやスマートフォン向けの交通系電子マネー「モバイルSuica」の特急券料金などの改定を発表しています。それぞれ料金が2%程度引き上げられ、青春18きっぷは1万1850円から1万2050円(1.68%アップ)に、モバイルSuica特急券は東京-仙台間だと、9970円から1万150円(1.8%アップ)となる予定です。

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