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サンフレッチェ広島、ハタチの”絶対的守護神”・大迫敬介の存在感

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若くして掴んだレギュラー、フル代表での経験

 サッカーにおいてゴールキーパーとは身体能力や1つひとつのプレーはもちろん、経験も重要視されるポジションと言われている。

 年齢に捉われないポジションとも認識されており、世界を見渡してもキャリアを積んだプレイヤーが数多く活躍している(W杯の最年長出場選手も現在はキーパーが記録保持者となっている)。

 裏を返せば、年齢制限のないトップカテゴリーでは若手がレギュラーを勝ち取ることの難しいポジションとも言えるなか、10代の若さでJリーグでも名門と呼べるサンフレッチェ広島の正ゴールキーパーの座を掴んだことは異例とも言える出来事だ。

自信をつけた2019年夏。東京五輪への意気込み

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 さらに初夏を迎えると、自身初となるフル代表にも選出されている。国際親善試合、コパ・アメリカと6月に行われた両国際試合に招集され、ブラジルで開催のコパ・アメリカのグループリーグ・チリ戦ではついに先発出場デビューを果たした。南米の強豪チリとの真剣勝負では4度、ゴールをこじ開けられてしまい0対4での完敗、世界での洗礼を浴びる形となった。

 それでも大会初戦での先発という起用は大きな期待の表れであることは言うまでもなく、時として「戦場」にも例えられる国際Aマッチでの厳しい現実は若きゴールキーパーの心身における成長を加速させるには充分なシチュエーション。

 フル代表で日の丸を背負ったことにより、これまで年代別代表でも戦い、来年の東京五輪もはっきりと視界に入れる中、「オリンピック、そしてW杯でも自分がピッチに立たないといけない」と語っている。2019年夏、確かな自信が大迫敬介の胸に刻み付けられたことは間違いなさそうだ。

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