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サンフレッチェ広島、ハタチの”絶対的守護神”・大迫敬介の存在感

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 8月も最終週に入り、サッカーJ1リーグは佳境を迎えている。8月24日に行われた第24節のサンフレッチェ広島対大分トリニータの試合は0対0の引き分け、シーズン終盤に向け、上位をうかがう位置にいる両チームの拮抗した試合展開となった。

 この日の引き分けにより広島は10戦負けなしを記録し、優勝争い、そしてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)圏内に向けしぶとく勝ち点をもぎとっている。そのサンフレッチェ広島を最後尾から支えるのが、若き正ゴールキーパー、大迫敬介(20)だ。

攻守の要となるGKというポジション

 両チームのシュート数が広島の20本に対し、大分は3本と、攻め込まれるシーンこそ多くなかったものの、この日で今季リーグ戦19試合目の先発出場となった大迫はGKとして確実な仕事をこなす。

 前半より自軍ペナルティエリアの枠を越え、幾度となく味方とパス交換を行っている。現代サッカーではゴールキーパーが自陣深くでボールを受ける場面はもはや当たり前となっていて、後方からパスを繋ぎ攻撃を組み立てる「ビルドアップ」を構築するための参加が必要不可欠だ。

 サンフレッチェ広島は日本でも特にその傾向が強いチームとして知られており、この大分戦のピッチ上でもキーパーである大迫は手よりも足でボールを扱う回数のほうが確実に多かった。

正ゴールキーパーの座を手にした飛躍の年だった

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※画像はイメージです(以下、同じ)

 サンフレッチェのゴール前に立ち、フィールドでのさまざまなタスクを負う大迫の姿は今シーズン、数多く見られる光景となっている。

 およそ半年前、今シーズン最初の公式戦においてトップチームのピッチに初めて立った大迫敬介は先月20歳を迎えたばかり。だが、下部組織に所属していた2017年にはプロ契約を交わしており、すでに「驚異の若手」という表現は当てはまらないかもしれない。

 それでも先輩ゴールキーパーとのチーム内の競争をくぐり抜け、たったひとつしかない正ゴールキーパーというポジションを手にした今季は大きな飛躍の年であり、現在もその真っ只中に身を置いている。

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