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LINEオープンチャット、ずさんな管理体制。出会い系、アダルト画像が氾濫…

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後手に回るLINEの対応に“抜け道”も…

 オープンチャット内のトークルームは運営側が24時間、内容を監視しており、公式ブログによれば、ガイドラインの中でも「みだりなスタンプの連打」「わいせつな表現や画像・動画の投稿」などの違反行為は特に多く確認されているという。

 22日には「スパムフィルター」のBot機能を公開。これまでもLINE基準のNGワード(※非公開)を含む投稿は自動削除される仕様だったが、このスパムフィルター機能を使用することで、トークルーム管理者がNGワードを追加することが可能になった。

 しかし、LINE上でNGワードや個人情報を載せられなくしても、TwitterなどのSNSを“抜け道”にして、LINEグループチャットQRコードの画像を貼り、メンバーを募集することはできる。あるいはLINEグループ内でも「エッチ」ではなく「えち」と言い換えるなどフィルターを巧みにすり抜けるユーザーもいるようだ。

アダルト画像が氾濫…グループに潜入

 実際にトークルームではどのような会話が行われているのか。今回、記者はあるトークルームに参加してみた。20日時点では、まだNGワードの規制がタイトルに及んでいなかったため、ルームのタイトルに「エッチ」という単語が入っている。すでにして怪しさ満載だ。

 グループトークの内容は「東京で今から会えませんか?」「めっちゃムラムラしてる」「○○で見せ合い(※お互いの“行為”を見せ合うこと)したい。19時に来られる人ー」など、かなり際どいものばかりだった。

 そのうちあるトークルームでは自称「18歳女性」ユーザーAに対し、他のユーザーが動画や画像の投稿を求めたり、連絡先の交換を求めたりする展開に。すると、Aは本人の自撮り画像であるかどうかは不明だが、おそらくネットでの拾いものであろう胸部を露出した画像を投稿。

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ユーザーが投稿した画像に反応する他のメンバー。「こちゃ」は個別チャットのこと ※画像を一部加工(以下同)

 それに対し、「エロい…」「個ちゃ(※個別チャット)あり?」「もっと別の画像ないの?」と煽るメンバーが登場。すると、AはなんとLINEではなく、メッセージアプリ「カカオトーク」のQRコード画像を投稿。LINE IDやQRコード画像の投稿は禁止されているが、これなら規制を免れられるのだろう。

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他のメッセージアプリのQRコードを投稿する者も

 とはいえ、未成年はこうしたオープンチャットに簡単には参加できないのではないだろうか。実は検索機能が使えなくなくても、URLやQRコードがあれば未成年であっても参加することが可能なのだ。

 例えば、20日時点でオープンチャットのトップ画面に掲載されていた「ピックアップ表示」機能。ここではLINEがいくつかのトークルームを紹介しているが、ここに投稿されたURLやQRコードを利用すれば、未成年がどんなルームにも潜り込めるのだ。

 ちなみに、筆者はAが投稿したメッセージアプリのQRコードを読み取り、カカオトークで個別にコンタクトを取ってみた。その結果は、何度かやり取りを行った後、「お願い聞いてくれます?」「なんですか?」「お金貸してくれませんか」という案の定なものだ。

カカオトークでのメッセージのやり取り

 ましてやAが本当に未成年であるかも不明である。その後、警戒されてしまったのか、現時点でAからの連絡はないが、ここから売春や犯罪に発展する危険性は大いにあるだろう。

 ここまでで明らかなように、現時点でのLINEのオープンチャットの管理体制はかなりずさんと言えるだろう。月間アクティブユーザー8100万人を誇り、未成年のユーザーが含まれるLINE。ガイドラインの徹底や監視の強化で、どのように改善されていくのか注視したい。

<取材・文/シルバー井荻>

平成生まれのライター、編集者です。赤羽と阿佐ヶ谷に出没します

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