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「自分は頭が悪い」と悩んでいる人が持つべき2つのマインド

学び

 こんにちは、戦略コンサルタントのShinです。今日のテーマは「自分は頭が悪いと悩んでいる人が持つべきは“強烈な危機感”だ」です。

悩む

※画像はイメージです(以下、同じ)

 ぼくは、受験勉強のように「単一の答えがあり、パターンを覚えれば解答可能な問い」については、反復学習をしまくることである程度のパフォーマンスを発揮できていました。しかし、大学に入ってからは散々でした。

受験オッケー、論文ダメダメだった自分

 特に論文作成が散々でした。論文は、正しい答えがあるわけではなく、さまざまな文献から事実と示唆を抽出し、論理を再構築しつつ自身の観点も織り込む、というプロセスが必要になります。

 ぼくは、このプロセスにまったくついていけませんでした。周りの友達は論文作成を難なくこなす人も多く、ぼくはここで「自分は本当は頭が悪いのではないか?」「このままでは将来マズいのではないか?」と、うっすらと危機感を覚えました。

 しかし、幸か不幸か、大学は論文を書けなくても何とかなります。友達の力を借りてなんとか先生のOKをもらえるレベルまで書き上げ、あとの単位はテストで取得し、空いた時間はサークルや飲み会で潰す、ということができるのです。

「最高級の論文を書けないと卒業できない」ということもなく、ぼくは「うっすらとした危機感」から目を背け続けることができたのです。もしこの段階で自分の能力不足に真摯に向き合っていたら、と今でも後悔しています。

 コンサルティングの仕事は、受験勉強のように「単一の答えとパターンがある問い」ではありません。自分が歯が立たなかった論文のように、「さまざまな情報から事実と示唆を抽出し、論理を再構築しつつ自身の観点も織り込む」ということができる人が求められており、答えとパターンを求め続ける自分はまったくパフォーマンスを出せませんでした。

 その結果、ぼくは自信を失い、さらにパフォーマンスが出せず、周りからも嘲笑されるという暗黒時代を過ごすことになるのです。

暗黒期を抜け出すカギは「強烈な危機感」だった

カギ

 なんとかぼくはその暗黒時代を抜け出し、今はこうやって仕事や思考術について連載記事を持たせていただけるようになりました。「どうやって抜け出したの?」というのがみなさんが気になるところだと思いますが、それを一言で表すと「強烈な危機感」になります。

 暗黒時代の絶頂期、ぼくは「このままだと本当に生きていけなくなる」という強い危機感を持ちました。「自分頭悪いな、やんなっちゃうな」と不貞腐れている余裕もなく、なんとかしなければ生活ができない、そんな状況に追い込まれたのです。

 そうすることで、ぼくははじめて自分の弱点に真正面から向き合いました。答えを求めるのではなく、情報をちゃんと整理し、示唆を抽出し、自分の観点も加える、そういうやり方でないとアウトプットが出ないことを認めることからスタートしたのです。

 プライドを捨て、優秀な同期や先輩に真摯に教えを乞い、できないものはできないと認めつつ、できるようになるためにはどうすればいいか? と模索し続けました。そのドライバーになったのは、「このままでは本当にダメだ」という強烈な危機感だったのです。

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