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我が子を「億万長者に育てる」教育法。偏差値重視はNG!

暮らし

 終身雇用が事実上崩壊したこの時代、資産形成のスキル習得は避けられない。ならば、指針となるのは誰か。各ジャンルで成功を収めるニューリッチ・オールスターズを招集。ノウハウ&思考法を徹底解剖した。

教育

※写真はイメージです(以下、同じ)

子どもを“億り人”に育てる教育法とは?

「変化のスピードが速い時代、ビジネスの寿命はどんどん短くなっています。今後生き残って稼いでいけるのは、自分の力で人生を切り開けるイノベーターだけと言えます。この視点から子どもの教育を考えることは、とても重要です」

 貯金70万円から5億超えの資産を形成した米国公認会計士の午堂登紀雄氏はそう語る。現在2児の父でもある牛堂氏いわく、稼げる子どもを育てるためのキーワードはズバリ「起業家精神」らしい。

「GAFAなどアメリカ企業が世界の覇権を握り、突出した天才や起業家が生まれる背景には国家レベルのギフテッド教育をはじめとする教育プログラムの違いがあります」

 残念ながら偏差値教育一辺倒の現在の日本の学校教育だけでは、アメリカ並みの人材育成にはほど遠い。つまり「親の教育の差」こそ、子どもの格差に結びつくのだ。

「起業は決断の連続。小さいころから親は子どもの行動を制限せず、自主的に考えて決断をする訓練を心がけたいものです。私の周りの億プレーヤーに話を聞くと、親から“勉強しろ”と言われたことは一切なく、習い事も進路も当人のやりたいようにやらせてくれた、という人が圧倒的に多い。親はあくまでも子どもの環境を整えるサポート役なんです」

“変わった親”になる勇気も必要

アイディア

 習い事だけでなく、進路や日常面からも「起業家教育」は可能だ。午堂氏自身、子どもには外食時にメニューを自分で決めさせる、着ていく服を選ばせるなど日ごろから「小さな決断の訓練」を重ねているという。

「小学校の高学年になれば親子でフリーマーケットに出店するのもいいですね。不用品を売ることで価格設定や利益の捻出の方法に思いを巡らせ、売れなかった原因を考える。商売の基本となる経験もさせたいですね」

 また今後は英語やプログラミングのスキル以外にも、論理的思考が身につく囲碁や将棋、創造力を養える外遊びなど、詰め込み式の勉強ではない多様な遊びを午堂氏は重視する。

「たとえ周囲の親と違っても、まず親自身が“みんなと一緒じゃないと不安”という考えから脱却すること。“変わった親”になる勇気も必要です」

「稼ぐ子」に育てるには、まずは親が教育におけるイノベーターになることが最善。牛堂氏が語る“億り人教育法”、ぜひ実践されたい。

【午堂登紀雄】
米国公認会計士。不動産投資コンサルティングや事業開発のほかに資産運用などのセミナーでも活躍。『1億円稼ぐ子どもの育て方』(主婦の友社)など著書多数

<取材・文/仲田舞衣、アケミン、奥窪優木、櫻井一樹、岩本学、浜田盛太郎(本誌) 撮影/高橋宏幸 イラスト/bambeam 図版/ミューズグラフィック、ブリッツアーティストエージェンシー>

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