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シェアハウス・リバ邸代表者が語る「かぼちゃの馬車」再生術

ビジネス

 連続起業家として知られる家入一真氏が、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに立ち上げたシェアハウス「リバ邸」。

 昨年法人化し、クラウドファンディングを活用しながら100棟の展開を目指しています。一般的なシェアハウスと一線を画す運営スタイルについて、株式会社リバ邸代表取締役かたくられん(@wakuwakucamera)さんにお話を伺いました。

かたくられん

100棟展開を目指す、株式会社リバ邸代表取締役かたくられん氏

「リバ邸」法人化、代表になった理由

――家入さんが立ち上げたリバ邸に、かたくらさんが携わるようになったのはいつ頃からですか?

かたくられん(以下、かたくら):2016年からですね。当時のリバ邸は、「誰でもリバ邸を名乗って好き勝手にはじめられる」スタイルだったので、実家のある茨城県ではじめました。その頃から家入さんにクラウドファンディングでの支援や、アドバイスをもらってました。

――最初はリバ邸のいち運営者という位置だったのですね。それが2018年に法人化されて株式会社リバ邸の代表取締役になったのはなぜですか。

かたくら:2016年に茨城ではじめて、2018年には都内を中心に自分で10棟運営するまでに拡大してました。その時点でリバ邸は全15棟だったので、家入さんから「そんなにやってるなら、れん君(代表を)やりなよ」という提案がありました。

――家入さんからの指名だったのですね。ちなみにシェアハウスを運営する前は何をしてたのですか?

かたくら:ガールズバーの経営をしてました。売上はまずまずだったんですが、人間関係のトラブルで撤退することになりまして。水商売だと「金の切れ目が縁の切れ目」みたいなところがあって、サーッと僕の周りから人が離れていきました。それで、お金以外で人とのつながりや関わり持てたらいいなと、シェアハウスを始めた感じです。

当たり障りのあることを言えば仲良くなれる

リバ邸

多くの住人が集った、リバ邸忘年会の様子

――他のリバ邸運営者と比べ、多くの物件を運営されてますが、何か秘訣があるのですか。

かたくら:僕、経営者やインフルエンサーといった人と飲み友達になることが多いんですよ。それで例えばアパレルの経営者に「ハード面は僕がやるから、人集めをしてほしい」と、シェアハウスの共同運営をしないかと誘ってました。これは大手のシェアハウス運営会社はできないアプローチだと思います。

――経営者やインフルエンサーとのコニュニケーションで意識していることは?

かたくら:飲み会で本音をズバリ言うようにしてます。当たり障りのあることでも敢えて言う(笑)。カチンと来てそれきりの人もいるんですけど、僕から人を嫌いになることってあまりないので、その後もアプローチを続けてると仲良くなってくれる。その日は険悪になっても、日を改めて日本酒持参でお詫びに行くと、雨降って地固まる的に友達になったりしてます。

――ものすごいコミュ力ですね。どのように培ったのですか。

かたくら:ガールズバーをやる前は歌舞伎町でホストをやってて、そこでNo.1を取ったりしてました。なので人と仲良くなることは得意なんですよ。あとは、実家が居酒屋を経営してて、そちらも接客業なので、そういう家系なのかもしれません。

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