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ガスト、ケンタッキーetc.の“1人席”が使える。Wi-Fi完備で仕事もサクサク

暮らし

2)ケンタッキーフライドチキン 五反田店

 ファストフード大手のケンタッキーフライドチキンでも、一部店舗で仕切りのあるおひとり様用席が導入されています。

 今回訪れたのは、JR五反田駅東口ほど近くにある五反田店。ひとり用のボックス席が導入されています。

ケンタ

漫画喫茶のオープン席のよう

 ブースは木目調の仕切りで区切られています。完全に周りからの視界が遮られているわけではありませんが、パソコンやスマホの中身は見られる心配がなさそうです。

 広さはパソコンを置いたら、埋まってしまうほど。作業するには十分なスペースですが、飲み物や食べ物を片手にという使い方だと少し手ぜまになるでしょう。

ケンタ

上に荷物を置くスペースはあるが少し窮屈

 Wi-Fiは各店舗、docomo Wi-Fi、ソフトバンクWi-Fiスポット、NTT東日本フレッツスポット、NTT西日本フレッツスポット、NTTコミュニケーションズホットスポットのうち、どれかが利用可能。五反田店ではソフトバンクのWi-Fiスポットのサービスが提供されていました。

 利用はソフトバンク契約者であれば無料、その他キャリアであれば税別471円を支払う必要があります。

 筆者はドコモ系の格安SIMユーザーなのでパソコンを利用しようにも無料でWi-Fiは使えず、少し不便を感じてしまいました。

3)喫茶室ルノアール 新宿西口1丁目店

 続いては、ビジネスマンが集う大人のオアシス・ルノアール。商談や打ち合わせなどでの利用もありますが、新宿西口1丁目店のように、ひとり用の席を用意、個人のビジネスユースに応えている店舗もあるのです。

 仕切りで区切られたブースにはコンセントが2口用意されています。

ルノアール

仕切りがあり、隣の様子はそれほど気にならない

 机の広さも十分。パソコンを置いてもいくらか余裕があり、資料を広げての作業もできそうです。1日3時間まで無料で利用できるWi-Fiもあり、ネット環境が必要な作業も十分こなせます。

ルノアール

十分な広さの机

 店内は他のお客さんの会話こそ聞こえますが、落ち着いた雰囲気。お店の混雑具合にもよりますが、じっくり根詰めて作業することもできそうです。

 メニューの値段は各店舗によって微妙に違いますが、コーヒーや紅茶などドリンク一杯600円程度です。その他のチェーン喫茶店と比べるとお高めですが、この値段で、きれいなおしぼりや、ドリンクを飲み終わったあとに無料で出てくる温かい緑茶など、ルノアールならではのホスピタリティが味わえます。

 2時間程度利用してみましたが、たまにちょっと怪しい商談の話が聞こえてくることに目をつぶれば、落ち着いた環境で作業がしやすかったです。いち早く“空間提供”路線を打ち出していたルノアール。長時間作業する場所という観点で見ると、使い勝手はかなりいいですね。

 リモートワークや副業解禁など、働き方が多様になってきた昨今、自分のニーズにあった作業場所を探すのはなかなか難しいものでしょう。

 こうしたなか、街で見かける外食チェーンが1人作業に快適なスペースを導入してくれるのはありがたいことです。ただ、まだまだ導入したばかりの店舗も少なくないのも事実。今後の動向には注目しておいたほうがよさそうです。

<取材・文・撮影/小林たかし>

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。

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