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女優・川床明日香、初の長編映画。泣くシーンで「“お母さん”を感じられた」

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 2014年から雑誌『ニコラ』専属モデルとして活躍し、今年の3月に卒業した川床明日香さん(16)

川床

川床明日香さん

 現在、長編実写映画デビューを飾った『ピア~まちをつなぐもの~』が公開中です。

 在宅医療と介護をテーマにした今作で演じた、母親が病に侵されたことで命と向き合う高校生の波瑠について、先輩との芝居から受けた刺激、そして学校生活やこれからについて伺いました。

初の長編映画の仕事を前に不安より楽しみが大きかった

――とても真摯な作品です。公開になったお気持ちは?

川床明日香(以下、川床):先日、上映直後の舞台挨拶に立たせていただいたのですが、涙を拭いていらっしゃる方の姿も見えて、すごく嬉しい気持ちになりました。幅広い年齢層の方に観ていただける作品だと思います。

――映画初出演で難しい役を演じられました。

川床:初めての映像のお仕事で、不安もありましたが、楽しみのほうが大きかったです。脚本をいただいたときも、ワクワクしました。綾部(真弥)監督からは現場の空気感を常に感じ取るようにと言っていただいて、常に意識していました。

――実際に撮影が始まってみていかがでしたか?

川床:普段はあまり緊張しないタイプなのですが、さすがにクランクインのときはとても緊張しました(笑)。それから、これまで主にモデルのお仕事をしてきた中で、カメラを見るクセがついていたので、今回は見ないように気を付けました。

泣きのシーンでは“お母さん”を感じられた

ピア

© 2019『ピア』製作委員会

――水野真紀さんと親子役でした。

川床:水野さんがたくさん話しかけてくださったので、距離を詰めることができたと思います。「勉強はどうなの?」「学校はどうなの?」「いままでお仕事はどういうことをしてきたの?」とか。お芝居のことも水野さんだけでなく、ケアマネジャーを演じた松本(若菜)さんたちからも、ここはこうしたほうがいいよといったアドバイスをいただきました。

――最後のほうには泣きのお芝居もありました。大変だったのでは?

川床:先生役の細田(善彦)さんを始めとした先輩たちが作る空気のなかで、自然と気持ちを持っていくことが出来ました。泣くシーンでは、撮影の前に水野さんが手を握ってくださったんです。その時に“お母さん”を感じられて、スイッチを入れることができました。

――今回の演技経験で、楽しかったことを教えてください。

川床:常に楽しかったのですが、自分が投げたボールを受け取っていただいたと感じたときに「おお~」と思いました。お芝居でキャッチボールをする感じが楽しかったし、嬉しかったです。

――“ピア”とは仲間の意味です。今回のお仕事では先輩ではありますけれど、大人の役者さんたちと同じ土俵に上がって一緒にモノづくりができたかと思います。

川床:はい。本当に刺激を受けました。これが本物なんだなというか、力強いものに触れられたと思います。すごく大きな経験になりました。

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