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「いいね!はもう欲しくない」28歳OL社長が大事にする“身の丈感”

学び

合理的なのは「エモさを大事にしたい」から

――仕事論といい、非常に合理的な考え方をされている印象です。

正能:そうですかね? 私が合理的なのは「よりエモいことに、時間を使うため」。友達とご飯を食べたり、家族と一緒に過ごしたり、大切な誰かとの大切な時間を過ごしたりしたいと思っています。だから、今回のLINEスマート投資のワンコイン投資サービスみたいに、合理的にするところは合理的にして、サクッとこなしたいです。

――だとすると『四季報』を1ページずつ読み込むような投資スタイルは?

正能:きっと私はあまり得意じゃないですね(笑)。私、時間の使い方って人生の使い方だと思っているので、すごく使い方を考えてしまいます。

 例えば、オンラインで買い物をする時も、サクッと買いたいので片手(5回)を超えるステップのものは、途中であきらめてしまったり。「今すぐ購入」を押してワンタップで買いたいですし、それができるサクサク感に慣れてしまっているんですよね。

SNSでドヤらない。等身大の「身の丈感」を大事に

スマホ

※画像はイメージです

――以前、インタビュー記事で「実態と評価が乖離しないよう気をつけている」と発言されていました。

正能:はい、最近特に気にしていることです。実力以上に社会にちやほやされるって、なんだか違和感があって、不安とくすぐったさで、むずむずしてしまう。だから、SNSは、自分の好きなことや得意なこと、あとは「みんなに伝えたいな」と思うことを、発信するようにしています。自分が違和感を持たないために。

――人によってはSNSで実態以上に大きく見せたい、キラキラさせたいと考える人もいます。

正能:うーん、私は今の毎日に満足しているから、大きく見せたいって思わないかも。

――偏見かもしれませんが、女性起業家というと、「今日は予約困難な超高級お寿司屋で、ビジネスミーティングでーす」みたいな自撮りをインスタにあげてる印象があります。

正能:そういう人もいるかもしれません。ただ、私は、お友達と美味しいお寿司食べたら、そこで「美味しかったね、楽しかったね」ってお互いに言い合えるだけでいいかな(笑)。もしそのお店があまり知られていない地域のお店で、友人にもおススメしたいなあと思う時は、アップしたいです。

 これは小布施町に教えてもらったことですが、精神的な豊かさこそ本当の豊かさで、物質的な豊かさって、あまり意味はないんですよ。だから、「予約困難な超高級寿司店で、ビジネスミーティング」という体験だって、そこで過ごした時間が本当に豊かな時間だったら、それも素敵なんです。

 でも私は、それが本当に豊かな体験だったのなら、なおさら胸の内にしまっておきたいです(笑)。

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