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デキる男になりたければ肉を食え?医療コンサルに聞く、本当に必要な栄養素

ビジネス

「すべての創作は模倣から始まる」という言葉通り、稼ぎたければ「すでに稼いでいる人」をトレースすることが重要だ。明日の成功を勝ち取るために、まずは旬な成功者たちの金言に耳を傾けてみよう。

肉

画像はイメージです

「女性と肉を求める」ことが最強の“稼げるループ”

「シリコンバレーで大流行した『ブレットプルーフコーヒー』を例に話すとわかりやすいのですが、これはコーヒーの中にココナツオイルと無塩バターを入れたものです。グローバルエリートたちはこれを炭水化物中心の朝食代わりに飲む。脳の栄養源として糖質ではなく、別のものを使うという考え方です。ココナツオイルには中鎖脂肪酸が入っている。文字通りこれは脂肪。この脂肪を使ってエネルギーに変えようという発想なのです」

 そう話すのは、ヘルスケアベンチャー「イームス」代表の藤井祐介氏だ。藤井氏は現在、日本とアメリカの医療現場を行き来してサプリメント開発や医療コンサルに従事している。日々、世界中の“稼ぐ男たち”を見ているだけに、栄養面から思考を分析できるという。

「稼ぐにはまず仕事に集中するのが前提ですよね。脳の回転、集中力は当然オペレーションの向上に重要ですが、糖質ばかり取る人は機能性低血糖症といって、どうしても体の血糖の調整がうまくできない。そうするとすぐ疲れ、イライラし、眠くなって集中力が持続できないわけです。現代人はほぼそうですが、概して炭水化物、甘いものを取りすぎる。そのうえ運動不足で、筋肉量が少ないと糖の代謝がうまくできなくなります」

デキる男は肉をよく食べる

藤井祐介氏

藤井祐介

 冒頭のブレットプルーフコーヒーの話は、つまり糖質制限に直結する話で、糖質の代謝をコントロールすることが、そもそも稼ぐ思考法のひとつになっているわけだ。

「お肉を食べるのもいいんですよ。お肉の中には植物性タンパク質に比べトリプトファンというアミノ酸が多く含まれるのですが、これは常にイキイキしているために大切な成分です。これがセロトニンという神経伝達物質に変わる。セロトニンはハッピー物質と呼ばれ、不足するといわゆる鬱になります」

 デキる男は肉をよく食べるというのは定説だが、自身の機能向上という意味があるわけだ。一方で、「英雄が色を好む」のも、やはり脳内物質で分析できるという。

「例えば、キャバクラをハシゴで飲み歩くのも稼げる人の思考法と言えます。これは脳内報酬とも言われるドーパミンなどの神経伝達物質の分泌やテストステロンという男性ホルモンが関係していて『女のコに褒められる』と思うことで男性の機能が上がります。性欲まで含め“やる気”になるわけです。アメリカでは部長職以上の方は長生きするといわれるのですが、これも『部下に必要とされている』という意識が働くからです」

 いい肉を食べて女性と出会う。そんな行動こそが“稼げるループ”を継続する秘訣そのものなのだ。

【藤井祐介】
イームス代表取締役社長。サプリメントの開発から品質管理、医療コンサルティング、ソリューション提供を行っている

<取材・文/青山由佳 岩辺智博 山田文大 牧隆文 進藤太郎(小野プロダクション) 撮影/渡辺秀之 菊竹規 水野嘉之>

― [稼げる人]の思考法 ―

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