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「やりたいことが見つからない」を解決する、たったひとつの考え方

学び

エージェントと面接して見えた厳しい現実

 ようやく現実と向き合おうと、既卒OKのエージェントとの面談に向かいましたが、「新卒ではなく社会人経験もない人が何しにきたの?」という雰囲気で5分で終了。もちろん求人の紹介はありませんでした(当時は今より既卒の就活は厳しい環境でした)。

 最後に見つけた既卒対応可のエージェントと面談し、もしここがだめだったら、地元に戻って近所のコンビニでとりあえず働こうと思って登録したのがUZUZでした。

 そこで、たまたま当時の副社長(現社長)と面談したところ、奇跡的に「うちで働かない?」とのお言葉が。当時、彼のブログをすべて読んでおり、「人が良くて楽しそうな会社だな~」と感じていたことと、崖っぷちの自分を拾ってくれることが非常にありがたく、即承諾し、翌日から勤務することになりました。

 面談後に「もしかしたら騙されてるのかな……やっぱり行くの辞めようかな」と相変わらず甘ったれたことを考えながらも、帰宅したことを覚えています。

とりあえずやってみて見えてきたもの

 入社後はキャリアカウンセラーを経て、2018年6月にリモートワークに切り替わるまで、カスタマーサポートと広報を兼任していました。

 UZUZで初めての広報ポジションに就き、年間メディア掲載数が1だった頃から紆余曲折を経て、約2年半で160件以上のメディアに掲載されるまでになりました。ありがたいことに日経新聞をはじめとする各新聞社やNHK、フジテレビなどのマスメディアにも取材してもらっています。

 入社直後は目の前の業務をこなすことに必死でしたが、少しずつできることが増えてくると、仕事のうえでの目標や次のやりたいことがどんどん出てきました。

 大学4年時に「やりたいことがない」と絶望を感じていたあの頃、働くということにどうしてもネガティブな印象を持っており、仕事に対してやりがいや、目標を見出せている今の姿は嘘のようです。

「やりたい仕事」だけが就職活動の軸ではない

 今、振り返ってみると、やりたいことが見つからなかったのは、仕事のことをあまり知らないのに「やりたい仕事」を探していたからだったんだと思います。

 私の場合、世の中にある仕事のこともあまり知らず、企業インターンなどに参加したこともありませんでした。世の中にどんな仕事があるのかについて知る機会を作ってこなかった自分が悪いのですが、やりたい仕事というのは、これまでの経験と知識からしかイメージできません。

 当時の私は「やりたい仕事」のイメージは全くなかったものの、人生においてはぼんやりと「こう生きていたい」というものがあり、UZUZに入社することで、それを達成できそうと感じました。「自分の理想とする生き方を達成するための手段」として仕事を選んだ結果、楽しくここまで働いてこれたのだなと思います。

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