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無印良品、現場社員が明かす”労働環境”。新しい「国内ホテル事業」も話題に

ビジネス

気になる、良品計画社員の年収は?

良品計画

「無印良品 グランフロント大阪店」photo by Wing1990hk CC BY 3.0

 2019年1月、良品計画は2月期の連結業績予想を下方修正することを発表。国内での生活雑貨や冬物商品の不振を理由としているが、このホテル事業が新たな風を吹き込むことになるのだろうか。

 そもそも無印良品は西友のPB商品として出発し、1989年6月に100%子会社・良品計画として独立(登記上は1979年)。東京都豊島区に本社を置き、衣料品や食料品、家庭用品などを約7000品目を販売。イギリス、フランス、スイスなど約700店舗を世界展開し、2016年には日本の小売業としては初となるインドへの出店もしている。

 良品計画グループの年商は連結で約3795億円。「Yahoo!ファイナンス」によると、良品計画の従業員数(単独)は現在2265人、平均年齢は36.4歳、平均年収は574万円となっている。

 新事業のヒット商品の開発など話題に事欠かない良品計画だが、現場で働いている社員はその労働環境についてどのように感じているのだろうか?

店長の口コミに見る“やりがい”

 ここからは良品計画で実際に働いている人の声を、年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーの情報から紹介したい。

(※4月16日追記:冒頭でも解説したとおり「MUJI HOTEL GINZA」は良品計画のコンセプト提供のもとに株式会社UDSが経営している。そのためホテルスタッフはUDS社員となり、ここで紹介する口コミを寄せた良品計画社員とは異なる)

 店長を務める女性は良品計画の「良い点・悪い点」に触れつつ、このように述べている。

「売上を取るために会社から細かな指示があるが、店舗の強み・弱みを踏まえた運営ができ、結果が出るとやりがいを感じる。スタッフも熱心な人間が多く、前向きに仕事に向き合うことができる。お客として店舗に行くと、おだやかに仕事をしている印象があるが、実際はやることが多く、体力が必要である」(店長/20代後半女性/正社員/年収480万円/2016年度に関する口コミ)

 社員のモチベーションは高く、社内の雰囲気は悪くなさそうだ。しかし、タスクは多いようで、体力に自信のない人には難しい職場のようだ。また、同店長はいち女性社員として、労働環境について次のようにコメントしている。

「女性が多い会社のため、女性でも働きやすいように、だんだんと労働環境が良くなっている。育休後、社員人数が多い店舗で、ショートタイムで働く正社員も多くなってきた。ショートタイムだと給料が減額されるが、通常の雇用形態で復帰しようと思うと、かなり厳しいのではないかと感じます」(店長/20代後半女性/正社員/年収480万円/2016年度に関する口コミ)

 女性の働きやすさは、企業の福利厚生を知るうえで重要な指標のひとつだ。この社員によれば、良品計画では会社全体で改善に向けた取り組みが進められているようだ。

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