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マルコメ「全員が賛成する商品」を狙わないヒットの法則

ビジネス

海外の「味噌需要」は年々高まっている

 農林水産省の「食料需給表」によると、日本国民の一人あたりの味噌の年間消費量は、年々減り続けています。1960年には、一人あたり8.8キロ消費していたのが、2000年には4.3キロ、2016年には3.6キロまで減少しています。

 しかし、その一方で、味噌の輸出量は、年々増加傾向にあります。全国味噌工業協同組合連合会が取りまとめたデータによると、2000年には5175トンだった輸出量は、2017年には1万6000トンにまで増加しています。

 これは、昨今の海外での日本食ブームや、発酵食品への注目の高まりが影響していると言われています。海外の家庭で、味噌が定番の調味料として受け入れられるようになるかもしれません。

マルコメの企業としての姿勢に感銘の声多数

白味噌と赤味噌
「マルコメ、いつもお世話になっています」
「毎日、ダシを取るのは大変だから人気がでるのは当然!」
「ダシ入り味噌の開発の経緯は、自分の仕事でも応用できそう」

 ネットでは、マルコメ商品のユーザーからの好意的な意見が多数。また、消費者の意見を最優先に取り入れ、業界の常識を打ち破る先代の青木社長の姿勢に、感銘を受けた人も少なくありませんでした。

 マルコメは、味噌を使った商品だけでなく、糀甘酒や、大豆を加工した大豆ミートなど、これまで培ったノウハウを使った新商品を発売しています。次に、どんな新商品が発売されるのか楽しみですね。

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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