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就活全敗した20代女性のボヤき「ホステスになっちゃうかも」と思った

キャリア

 新卒の就活で30社余りから不採用を言い渡された経験をもつ、溝口よし恵さん(仮名・29歳)。

リクルート

※画像はイメージです(以下、同じ)

“就活全敗記録”を持つよし恵さんですが、就活のなかで「もっとも後悔しているのは単なる面接や筆記試験での失敗ではない」と言います。

 現在、フリーの編集者・ライターとして働くよし恵さんが就活を始めたのは、経団連によって定められた就活解禁日とほぼ同時。解禁日とはいっても当時、就活ルールは形骸化していたため、同学年に対してスタートダッシュに圧倒的な遅れがあったそう。

遅すぎるスタートダッシュで最初からプチ後悔

「編集職希望だったので、就活は出版社のみに絞ってスタート。私は人懐っこく口が達者なタイプなので、完全に就活を甘く見ていて、面接の練習もES(エントリーシート)の対策も就活解禁のタイミングで始めました」

 出版社は倍率100倍以上が当たり前な狭き門。それなのに対策もせずに就活を開始するとは……すごい自信です。

「過去に戻れるなら殴ってやりたい(笑)。エントリーシートに関しては、出版社に特化したES塾に4回ほど通ったので落ちることはありませんでした。

 でも、最初の難関は筆記試験。対策をせずに第一志望の大手出版社を受けたところ、あっさり不合格。根拠のない自信が打ち砕かれ、そこから猛勉強しました。その後の筆記試験はすべて合格しましたが、第二の壁・面接が待ち受けていたのです」

大学での研究内容がニッチすぎて面接官が苦笑

面接

 筆記試験で第一の挫折を経験したよし恵さん。人当たりの良さに自信があったはずの彼女が、面接で惨敗したのはなぜだったのでしょう。

「どの会社でも面接官が求めるのは、会社で再現性のある経験を大学で得たか、そしてそれを理路整然と話せるか。なので、大学でしたこと→それで学んだこと→御社でこんなふうに役立つ、という、就活面接で正解とされる筋立てでカンペを作って面接に挑みました」

 面接対策も一般的。なんら問題がなさそうですが、思わぬところでつまづいてしまったというよし恵さん。

「私には“興味がニッチ過ぎる”という、大きな落とし穴があったのです。まず、大学では信仰に関する研究をしていたのですが、説明すると大半の面接官が苦笑い。新興宗教と勘違いされることも(笑)。そして第二に、私が志望する歴史系の雑誌はどの出版社でも縮小傾向にあったので、手のかかる新卒を入れる予定はもともとなかったのです」

 というわけで、大手の次に受けた中小出版社も全落ちしてしまったそうです。思い返しても、「会社が私を採用するメリットを考えられていなかった」との一言。

「面接は素の自分を出す場ではなく、基本的には理想の仮面を被る場ですから。会社が拡張を予定している部署を希望するなど、うまいこと会社の方針に沿わせればよかったのですが……それができなかったのは若気の至りでしょうね」