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就活全敗した20代女性のボヤき「ホステスになっちゃうかも」と思った

学び

続く不採用通知で、やさぐれモードで挑む面接

 面接まで進んでも、不採用が続いたよし恵さんの就活。ほぼすべての出版社の新卒募集が終了する4年生の夏頃には精神的に追い込まれてしまったそう。

「ESの量が膨大で、筆記試験で2本の小論文を要求されるなど、1社ごとの労力が半端ないのも出版業界の就活の特徴。採用の希望が見えたところで不採用を言い渡されるので、4年生の夏には精神的にどん底でした。身体的な疲れも相まって、人相も悪くなっていたと思います」

 募集がなくなってから彼女が当たったのは、新卒採用もしないような零細出版社でした。

「片っ端から電話番号を調べ、スタッフの募集を尋ねる日々を送りましたが、どの会社も答えはもちろんNOでした」

就活アドバイザーの助言でさらに迷宮入り……

就活

「あまりの行き詰まり具合に一度、就活アドバイザーの『業種を絞ってはいけません』の言葉を信じて、不動産会社にも応募しました。採用したいと言われたものの、希望はやはり編集職なので、やる気が湧かず辞退。興味のない企業への就活は時間と労力の無駄だということを、身に沁みて感じました」

 このことを受け、彼女は「希望の業界・職種のある就活生に、よそ見はお勧めしません」とアドバイス。そして、まったく募集のなくなった秋を迎え、次第に就活に消極的になってしまったのだとか。

「就職先は見つからないものの、日銭は必要だし、現実逃避もしたくて、秋から冬にかけてはホステスのバイトに専念。稼げるうえにお客さんにも褒めてもらえて、当時は『もうここに就職でもいいかな〜』という気持ちにすらなっていました(苦笑)。

 実は、これが私の一番の後悔。不採用続きだった私は、ショックのあまりバイトと授業以外の時間を、ほとんどふて寝して過ごす毎日を送ってしまっていたのです。諦めずにインターンをしてみるなり、アルバイトで編集部に入ってみるなり、もしくは大学の研究に励むなりすればよかったものを、私は大学生の貴重な時間を無駄にしてしまったのです」

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