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レオパレス、急成長の裏で生まれた“不発弾”。一級建築士が分析

ビジネス

地主が分析、レオパレス倒産の可能性

 問題発覚で株価急落中のレオパレス。今期は400億円近くの赤字を見込んでおり、経営への影響は深刻です。しかし、前出の諸星さんは「倒産することはない」との考えです。

「一連の問題でレオパレスが倒産することは、ないと考えています。なぜなら、リーマンショック以降、同社は建築請負ビジネスに依存せずストックビジネスに転換しているからです。

 同社の建築請負部門が売上高に占める比率は20%に満たないほどで、よく比較される大東建託と比べて半分以下なのです」

 このことから、今回の問題で「建築請負の受注減や、引っ越し費用や改修費用の負担で業績低迷は避けられない」としながらも、「手堅いストックビジネスが底支えする」との考えです。

 無理をしてでも急いだビジネスモデルの転換が、怪我の功名になった形です。レオパレスの経営を盤石なものにしているストックビジネス。

レオパレスオーナーの心境は複雑

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 しかし、オーナーサイドに立つと素直に喜べない面もあると、諸星さんは問題視します。

「一度、レオパレスのシステムに取り込まれると、オーナーは他社に乗り換えづらい面があります。一括借り上げのサブリースがそれです。

 当初10年借り上げ金額固定のサブリースだったはずが、リーマンショック後わずか2~3年で減額されて、オーナーとトラブルになっています」

 レオパレスの管理を外すと、全空状態で物件を引き取ることもオーナーに二の足を踏ませているようです。賃貸経営業務をアウトソースできて、空室保証により賃料収入も安定するサブリースですが、その契約内容は十分な確認が必要といえます。