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運には「ピュアマジラッキー」と「努力ラッキー」がある

学び

こんにちは、伊藤祐@TasukuIto5)です。Zenyum Japan(ゼニュムジャパン)という透明マウスピース矯正サービス企業の代表取締役社長を務めております。

※画像はイメージです(以下同)

運には「ピュアマジラッキー」と「努力ラッキー」がある

 ぼくは特に何の才能に恵まれているわけでもないのですが、節目節目でラッキーなことが起こり、今のところとても幸せな人生を送ることができています。なんとか行きたかったコンサルティングファームから内定を貰えたり、仕事がうまくいかなかったときに心から尊敬する人と一緒に働く機会を貰えたり、あまりにもモテずに愕然としていたときに現在の奥さんに出会えたり、外資系企業の日本展開を主導する機会を貰えたり、本を出版する機会に恵まれたりなどなど。できればこのラッキーが続いたまま、人生中盤戦&後半戦も走っていけたらいいなと感じます。

 このラッキーたちの中には、ピュアにマジでラッキーだったケース(尊敬する方や奥さんとの出会いとか)と、若干ですが自分の努力がモノを言ったのではないか?というケースの二つがあります。

 前者のピュアマジラッキーをどう掴むかは正直分かりません。スピリチュアルな何かで良くなるのでしょうか。そこは周りの知見がある方々に聞いてみていただければと思います。後者の努力ラッキーについて、自分の経験を振り返ってみます。

語れるものなど皆無。恐ろしかった就活

 大学時代を漫然 of 漫然と過ごした自分にとって、就活は恐ろしいものでした。「せっかく大学に行ったんだから、いい会社に入りたいな」と思うものの、カラオケと酒とニコニコ動画にほぼすべての時間を費やしていたぼくに、語れるものなど皆無でした。ただ、そこで諦めるわけには行かなかったので、とにかく企業研究や自己分析、グループディスカッションや面接の練習を狂ったように実施しました。

「就活対策をいくらやっても付け焼刃にすぎない」「語れるだけの経験をしよう」というアドバイスはもちろん正しいと思いますが、タイムマシンが発明されていない以上、当時の自分は付け焼刃を本当の刃と見紛うまでに磨き上げるしか道はなかったのです。その結果、運よく外資系コンサルティングファームからの内定を得ることができました。

キャリア迷子になりかけた過去

 現職に就く前、ぼくはキャリア迷子になりかけていました。コンサルタントとして10年働き、事業会社の経営企画に転向。ただ、その先どうすればいいのか?コンサルタントや経営企画ではなく、自分でPL責任を持ちたい、欲を言えば一企業のトップとしてフルで責任を持ちたい、そういう想いを抱えていました。

 何が近道かはわからなかったですが、いろいろ調べ、考え、「いったん海外のMBAに行こう」と決めました。仕事をしながら英語の資格試験であるIELTSや、MBA選抜に使われるGREの勉強を毎日必死にやり込みました。要領の悪いぼくでしたが、最終的にIELTSもGREも満足のいくスコアを取得し、「これでやっとMBAに行ける」と涙していたところ、現職Zenyum Japan代表取締役のお話をいただき、幸いなことにオファーを頂くことができました。

「周りから引かれるレベルでの努力」は高確率で報われる

 努力は報われるとは限らない。それはそうだと思います。ただ、ぼくの個人的経験から言うと、「周りから引かれるレベルでの努力」はかなりの高確率で報われます。ぼく自身、就活を頑張った自分や、前職で働きながらMBAスコアメイクをしていた自分には、「マジか、すげぇな」とちょい引きします。それと同時に、「そこまでやってくれてホントにありがとう」という感謝の気持ちも。節目節目での狂ったような努力、それのおかげでかなりの数のラッキーを手に入れ、今の幸せの礎を作ってくれている、そうぼくは思います。

 逆に、過去の自分に尊敬や感謝の念を抱いているということは、今はそこまでできていないということを意味します。周りがいくら「いやいや、あなたはがんばってるよ」と言ってくれたとしても、自分が一番わかっています。今の自分は、過去の自分に敵わないと。もちろん、そのころよりも経験も知識も増えているので、アウトプットの質や量は今のほうが優れているでしょう。とはいえ、そのときの勢い、熱狂、そういうものは今の自分にはない。

 それがない状態でなんとなーくサラサラスルスル日々を送っていくのは、あまり気持ちの良いものではありません。3年後の自分が今の自分を見たとき、「お前があのときサボっていたせいで、今こんなハメになってんじゃねぇか!」と怒られそうな気がするのです。また、15年前や3年前の自分が今の自分を見たときに、「俺らが必死に作った財産を食いつぶしやがって」と情けなく思われていそうな気もします。

「自分はこれでいいんだ」という納得感を得る

 狂ったような努力は、ラッキーを手に入れる確率を高めます。そして、それだけではなく、「自分はこれでいいんだ」という人生における納得感を得ることができます。逆にそれがないと、ラッキーを手に入れる確率が下がりますし、「自分は何をしているんだ」という焦燥感、それがさらに進むと「もうどうでもいいや」「こんなもんだろう」という諦観につながります。自分自身を諦め、ファイティングポーズを取らずに生きていくのは地獄です。心からそれでいい人はそれでいいと思いますが、ぼくはどうしてもそれに与することができません。

 人生において最も重要な「運」を手に入れるために必要なことは、スピリチュアルでも引き寄せの報告でも周りの人に感謝!でもなく、狂ったような努力である。それは、ぼくが今まで過ごしてきた30数年の中で得た知見です。もともと生まれ持った運パワーが強すぎて、何の努力もしなくても最高Happyな人生を送っている人もいるかもしれません。でも、ぼくはそうではありません。節目節目での狂ったような努力、それが少なからずラッキーの基盤にあったのです。

 みなさんは、将来の自分や過去の自分に「ありがとう」「やるじゃん」と思ってもらえるような、狂った努力をしていますか?ぼくも、再度狂った努力を、今この瞬間からしていきます。

<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

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外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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