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「え?スマホから教えるんですか?」上司のLINEデビューを手伝う部下の苦悩

コラム

 SNSの代表格・LINE。最近では年齢を問わず幅広い層に浸透しています。今回は、60歳上司のLINEデビューを手伝う若い部下が、あれこれ苦悩するエピソードを紹介します。

どう教えよう……

※画像はイメージです

店長のLINEデビュー

 今回お話を聞いたのは、小さな家具店に勤める優斗さん(仮名・30歳)。最近、60歳になる男性店長がLINEをデビューすることになり、優斗さんはその日から店長の質問攻めに遭っていたそうです。

「店長はスマホ自体を持つのも今回が初めてで、操作方法も全くと言っていいほど知らず、アプリのダウンロードもままならない状態だったので手を焼きました」

 教える相手は直属の上司なのでむげにはできないようです。ただ、日々の商品の発送や在庫管理など、陣頭指揮をとる優斗さんはそれなりに多忙で、それに加えて接客業もあり、挙げ句の果てには店長は奥の事務所でLINEとにらめっこ状態で、忙しさに拍車がかかっていたそう

「仕方がないので店長のスマホを自分で設定して、LINEをインストールしてあげました。最初はゆっくり時間をかけて教えてあげたいと思ったんですが、状況を考えてもう無理だと思ったので閉店後に短期集中で最低限の使い方を伝授しましたんです

 優斗さんは、とりあえず文字をタイプして送信できるようになるまでに指導をし、今後の質問は練習も兼ねて全てLINEで送るように依頼したそうです。

店長からの初メッセージ

 LINEを教えたその日の夜に、早速大量の文章が店長から送られてきたそうです。しかし、その文章はまるでお経のように文字がぎっしりで、おまけに誤字や変な改行も多く、優斗さんは絶句してしまいました。

LINE

※画像は取材を元に編集部とライターにて作成(以下同じ)

『キレるな、自分』と自分に言い聞かせて冷静さを保ちました。そうして少し心を落ち着かせてから、文章は簡潔なほうが伝わりやすいことを説明したんです。でもそうしたら今度は前回とは対照的に超短文のメッセージがLINEで送られてきたんです」

 鳴りやまない店長からのLINE通知に、優斗さんは限界ギリギリ。どうやら店長は長文を指摘されたため、細切れで送ることを真面目に実行しているようでした。優斗さんは過度の連投も通知アラートが相手のストレスになることを説明してその日のLINEを終えたそうです。

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