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30代の約半数が「貯金50万円以下」の衝撃。20代からできるマネープランとは?

コラム

 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が発表した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」によると、23.1%の人が「0万円(貯蓄ができていない)」と回答。

ビジネス ビックデータ

※画像はイメージです(以下同じ)

「1万円~50万円以下」と回答した人も含めると、じつに半数近くが貯蓄額が50万円以下という結果になりました。

 bizSPA!世代である20代が将来、貯蓄ゼロにならないため必要なマネーリテラシーを、『お金を増やす勇気』(日本文芸社)の著者で国際テクニカルアナリストの横山利香さんにお伺いしました。

親世代の暮らしと比較しないのが大事

 20代がマネープランを考えるうえで、「親世代の暮らしと比較しないのが大事」と横山さんは強調します。

「郊外にマイホームを持ち、週末はマイカーでお出かけして外食。年に1回は家族旅行に出かけて、ふたりの子供を私立大学に通わせる。というような、親世代で当たり前だったことを今の若い人がすべて実現するのは難しいと考えてください。そもそも時代が変わったのだから比べることに意味はありません」

 かつて庶民の生活として描かれた『クレヨンしんちゃん』の野原家のような暮らしは、もはや一部の人たちのものなのです。今後の日本で、高度経済成長のような発展が望めなくとも、成熟社会だからこその利点もあるといいます。

「スマホがあればSNSで気軽に多くの人と繋がれるし、定額制で豊富なコンテンツを満喫できるサービスも増えてます。車も買う必要はなくてカーシェアサービスを利用すればいい。不用品を売ってお金にするのもメルカリのおかげで簡単です」

ITサービスがライフプランに必要不可欠に

東京 通勤風景

 多様な生き方がある前提で、自分に起こるライフイベントを想定する。そのうえで人生で必要なお金を把握する。さらにシェアリングエコノミーや新しいITサービスを活用することが、ミレニアル世代のライフプランでは不可欠といえそうです。

「今日、明日のご飯に困ってないけど、何だか自分の将来に漠然とした不安がある。こういう人は、まずは一生でかかるお金を把握することで、モヤモヤ解消のキッカケになると思います」

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