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キンコン西野亮廣、15億円プロジェクトの勝算「美術館造りは本気のシムシティ」

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プペルの映画化計画も進行中。内情は?

西野亮廣

西野亮廣『新世界』(KADOKAWA)

――チケットが売れれば、総工費が多少は下がるかもしれませんね。

西野:美術館作るのに15億円かかるって言ってますけど、それもザックリの話なんで。さっきの話で、穴掘るのを業者に依頼したら100万円かかる。

 でも穴掘りチケットを販売して、皆で掘ったら費用が抑えられるし、チケットの売上でプラスの収支になるかもしれない。こんな感じで作っていったら、もしかしたら15億円もかからないで、10億円くらいで収まるかもしれないと思ってます。

――プペルといえば美術館の他に、映画化も進行中ですね。

西野:こないだ、でかい録音スタジオにサロンメンバー200人くらい招待して、映画の主題歌のコーラスをみんなで入れるっていうのをやりました。メインボーカルはもちろん居て、海外でレコーディングした音源にコーラスをあてるんですけど。「映画の主題歌を歌う経験」なんて一生のうちないじゃないですか。

 たとえば娘のピアノの発表会に来ている親って、物凄い「がんばれ!」って思いながら見て、何なら娘がステージ上がった瞬間にグッと来てると思うんですよね。なぜなら子育てに一番参加したのが自分だから。

 映画もそんな感じで、皆で作ったら、作った人からすると映画のタイトルで「えんとつ町のプペル」って出た瞬間に何人か泣くんじゃないかと思ってて、「苦労したもんな。ようやくできたもんな」って。

――たしかに今までにない映画体験になりそうです。

西野:すると映画の観方も変わってきて、得体の知れない映画を見るんじゃなくて、自分たちが作った完成品を見に行くイベントになる。いわゆる映画鑑賞とは娯楽の種類が違う体験になるだろうなと。

 ちなみに、絵本『えんとつ町のプペル』で見せたのは、全体のストリーの5分の1程度なんです。絵本では敢えて描かれなかった世界の成り立ちだったり、秘密が映画では明らかになるので楽しみにしてください。

YouTuberに挑戦中の相方・梶原について

西野亮廣

梶原くんにひとつだけアドバイスしました

――話は変わりまして、現在相方の梶原さんがYouTuber・カジサックとして活動してます。2019年末までにチャンネル登録者数100万人に到達しないと芸人を引退すると、背水の陣で挑まれてます(※12月5日時点フォロワー数は53万人)。梶原さんからアドバイスを求められたりとかはありますか?

西野:いや、ないですないです。僕はもう「やっちゃえ、やっちゃえ」って応援するだけです。でも最近ひとつだけ、珍しく梶原くんにアドバイスしましたね。

――どんな内容でしょうか。

西野:直接、LINEで送ったんですけど「とはいえ、今のままだとYouTubeのお金の出処は広告費だぞと。このまま行くと、再生回数の多い企画しかできなくなるぞ」と。

――どういうことでしょう?

西野:テレビ出て視聴率取ってギャラもらってたのが、YouTubeで再生数稼いで企業から広告収入を得るようになっただけだと、構造が変わってない。それだと再生数が出る企画しかできなくなって自由がない。せっかくYouTuberになったのに、美味しくない物食べて、「美味しいです」と嘘のコメントをするTVタレントと変わらなくなってしまう。

 そうならないためには、広告収入を得つつ、ファンが梶原くんに直接お金を払える「ダイレクト課金」の仕組みも作っておいた方がいいよとアドバイスしました。梶原君ならYouTubeに軸足を置いてもきっと成功すると思ってます。

<取材・文/栗林篤 撮影/市村円香>

元IT企業のサラリーマン。株主優待と家賃収入で細々と暮らすフリーライター。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』がある

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