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25歳、社長アイドルの成功哲学「心の底の衝動を大切にする」

暮らし

父親の教えが「何があっても借金はするな」

――大学入学してすぐそれに気づけたのは大きかったですね。

里咲:音楽やりながら生きていくってなると、早く働いたほうがよかったんです。実際お金もなくて、「学費も収められないわ」ってなって。父親の教えが「何があっても借金はするな」だったりして。

 もし貯金が400万~500万円あったら最後まで大学に通いつづけたかもしれないんですけど、結局やめました。

 その後、「少女閣下のインターナショナル」(以下、少ナショ)っていうアイドルグループの運営兼メンバーに私はなるんですけど、そのグループで関わることになる大人の人たちとの出会いも大きかったです。

――大人の人たちとの出会いが勉強になったと。

里咲:そのころの私はけっこう人生に絶望して鬱気味だったんですけど、今日をどう楽しむかってことがすごく上手い人たちで、ほっとしたんですよね。「こういう大人もいるんだ!」っていうのがけっこう衝撃でした(笑)。

 それまでは地元のエリート女子高校みたいなとこを出たから、頭が固くなってたんですけど、少ナショの人たちと出会っていろいろなことを学んで柔らかくなれた気がしています。

人のせいにしないで、自分の心の底で選択する

――大学をやめた後は2014~2016年まで少ナショの運営兼メンバーを、一方で個人でもシンガーソングライターとして3年でZepp DiverCity Tokyoのワンマンライブを成功させました。

里咲:Zeppも衝動的というか、頭で考えるんじゃなくて、気づいたら電話して「ワンマンやりたいんです」って説明していたんですよね。

 いつもアーティストとしての自分がやっていることに自分自身でびっくりしています。みんなのことも、自分のことも驚かせたくて、活動しているんです。一方、社長として会社のことはしっかり冷静にやって、バランスを取っていますね。

――里咲さんは今、25歳です。同年代のビジネスマンの人たちに向けて、アドバイスをいただけませんか?

里咲:私もまだ大成功したわけじゃないので、きちんとしたことは言えないんですけども、死んだように生きるのだけは……。ちゃんとやりたいことをやれたらいいなって思います。

 何事も自分で決めて選ぶ。本当に独立したいのかどうか、頭で考えてるんじゃなくて、心の底から「独立したい!」って気持ちを感じた上でやるのなら、何をやっても大丈夫だと思うのでやったほうがいいです。後先は一応頭で考えながら、パッションだけは信じてやる。

――自分のパッションを信じるということですね!

里咲:あと、選択の結果、成功しても失敗しても自分の責任だって思えることが大事だと思います。人のせいにできる状況だけは避けたほうがいいかと思います!

 Zeppもそうでしたけど、私の場合は頭で考えずに、心の底の衝動を大切にして行動したときは絶対成功するんです! お金のことは大切だけれど、イキイキした自分を得られるほうを選べたらいいですね。

※インタビューの後編は近日公開!!!

里咲りさ

心の底の衝動を大切にしたら絶対成功する!

【里咲りさ】
1992年9月25日生まれ。アイドルグループを卒業し独立後、個人事務所とレーベルを立ち上げシンガーソングライターとして活動。「少女閣下のインターナショナル」(2014~2016)の運営兼メンバー時代に、「ぼったくり物販」で注目される。2017年には個人名義でZepp DiverCity TOKYOをレンタルし、ワンマンライブを成功させた。最新情報は公式サイト

<取材・文/安里和哲 撮影/山田耕司(本誌)>

沖縄県出身。青山学院大学(国際政治学専攻)卒業後、フリーのライターとして活動中。
得意な分野はインタビュー、映画批評、書籍レビューなど。 Twitter : @kzak325

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