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なぜローカルスーパーが注目なのか?「安さ」だけじゃない魅力とは

暮らし

ローカルスーパーの雄「オーケーストア」

オーケーストア清瀬店 

オーケーストア清瀬店 ©Suikotei

 まず筆頭にあげられるのは「オーケーストア」です。現在、1都4県(神奈川県・埼玉県・千葉県・宮城県)に店舗を広げ、徹底した価格調査で「地域一番の安さ」を実現し続けています。価格調査の結果値下げした商品には「競合店に対抗して値下げしました」というPOPをつけ、 また、「万一、他店より高い商品がございましたら、お知らせください。値下げします」 というポスターを掲げる徹底ぶりです。

 さらに「オーケークラブ」という会員システムに200円を払って入会すると、食料品を現金で支払いする場合においてのみ、さらにレジで3%割引になるという独特のシステムがあります(宮城県店舗は含まれません)。

 しかし、低価格にこだわるだけではなく、「食品添加物は極力使用しない」「健康と安全に気を配る」ポリシーも徹底しています。店内で「ちょっと高額かな?」と感じる商品にはその理由がはっきりと値札に記載されています。

味にこだわる「福島屋」お惣菜は超一品

 東京都羽村市に本店を構えるローカルスーパー「福島屋」(2018年10月末現在、羽村2店・立川・大崎・六本木
・秋葉原店がある)。こちらは無農薬で育てた野菜や果物、バイヤーが全国を巡って見つけた逸品が並んでいます。

 福島屋のこだわりは、なんといってもお惣菜です。「お惣菜は有料試食」という考えのもとに、店内のキッチンで、選りすぐりの調味料と食品を使って調理されています。

 ウェブサイト「グリーンズ」に掲載された、創業者・福島徹会長のインタビューによると、「安売りしない、チラシはまかない」といった販促ポリシーを貫き、「主婦の感性が必要だから」と率先して地元の主婦を雇用したり、食の知識に関するワークショップを開いたりするなど、地元住民とのふれあいを大事にしているそう。客足が絶えないのも頷けます。

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