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倉科カナ、実父と生き別れた娘役は「私自身の過去とも似た境遇」だ

 俳優で脚本家の宅間孝行さんが、主宰を務めていた「東京セレソンデラックス」で上演した舞台を自ら映画化した『あいあい傘』が公開になりました。

あいあい傘

© 2018映画「あいあい傘」製作委員会

 25年前に姿を消した父を捜してある町を訪れたヒロインのさつきと、新しい家族と暮らしていた父(立川談春)との再会を描くヒューマンドラマで、主演を務めた倉科カナさん(30)にインタビュー。

 実はヒロインと同様に、幼い頃に実の父親と生き別れ、数年前に再会を果たしていたという倉科さん。「私が演じるべきだと思った」という本作のことや、「時間は有限」という持論について聞きました。

「この役は私が演じるべきだと思った」

倉科カナ

倉科カナさん

――オファーを受けたとき、どうしてもやりたいと思われたそうですね。

倉科カナ(以下、倉科):はい。登場人物の全員がとてもユーモラスで魅力的で、メッセージ性の強い脚本だと感じました。そして、なによりさつきの境遇が私自身と似ていたんです。だから、私はさつきちゃんを理解できるし、私が演じるべきだと思いました。

――そうなんですか!?

倉科:数年前のことです。そうしたことがあってからのオファーでした。

――それは監督も驚かれたのでは。

倉科:監督やスタッフさん、共演者の方には、作品が完成するまで伝えていませんでした。私自身は気にしていないつもりでしたが、どこかでちょっとした重しになっていたのかもしれません。それがこの作品に出会えて、さつきちゃんを演じたことで楽になれたと思います。

――ご自身と重なる役で大変なことも多かったかと思いますが、演じ終えて、ご自身に影響があったと。

倉科:はい。自分でも気づかないくらいの潜在意識的なレベルでしたが、やはりどこかで気になっていたものが、少しずつ浄化されたというか。演じたさつきちゃんもそうですし、私自身も人として、ほんの1ミリくらいかもしれないけれど、成長していく感覚がありました。