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KYBだけじゃない、データ改ざんで揺れる日本企業の大問題

ビジネス

世界規模のデータ改ざん「神戸製鋼所」

東京本社ONビル

神戸製鋼所東京本社ONビル ©コベルコ CC BY 4.0

 2017年10月、神戸製鋼所で、アルミニウム、銅、鉄粉などの性能データの改ざんが常態化していたことが発覚しました。

 神戸製鋼所の製品は、自動車や鉄道、航空機など、国内・海外で多くの製品に使われており、世界規模の影響を及ぼしました。

施工データの改ざん「旭化成建材」

 2015年10月、旭化成建材が、横浜市都筑区のマンションの建設を行う際に、虚偽データに基づいた工事をおこなっていたことが発覚しました。

 住民からの「手すりがずれてきている」との指摘を受けて明らかになりました。傾いた棟にある計52本の基礎杭のうち28本を調査した結果、地盤の強固な支持層に達していない杭が6本あり、長さ不足の杭が2本あったとのことです。

販売停止処分に追い込まれた「三菱自動車」

三菱自動車工業

三菱自動車工業本社 ©Aimaimyi  CC BY 3.0

 2016年4月、三菱自動車において、国土交通省に提出する書類において虚偽のデータを提出していたことが発覚しました。「ekワゴン」「ekスペース」などが該当し、実際よりも5~15%ほど良い燃費の数値に書き換えられていました。

 さらに、1991年以降、三菱自動車が製造した全ての車両において、虚偽の数値への書き換え、または違法な測定方法によるデータに書き換えられていたことが発覚。

 この事態を重くみた国土交通省は、三菱自動車に対し、測定し直したデータを提出するように求めましたが、再提出されたデータにおいても不正な計測が行われていたことが発覚し、三菱自動車は販売停止の処分を受けました。

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