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【よみうりランド「プールWAI」改装に10億円!】プール開業33年目にして初の大規模改装の舞台裏

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東京・稲城市の遊園地「よみうりランド」内に、南国のリゾート気分が味わえる「プールWAI(Water Amusement Island)」が7月1日(土)から9月10日(日)までの期間限定でオープンしている。今シーズン最大の目玉は、1991年に同施設内にプールが誕生して以来初となる総工費10億円もの大規模改修により新エリア「わいわいジャングル」が増設されたこと。

巨大バケツから2,300Lの水が降り注ぐ迫力満点のアスレチックエリアとなり、大小異なる5つのスライダーや70個を超える水遊びギミックも搭載。キッズ世代のみならず、Z世代の若者であっても思わず童心に返ってはしゃぎたくなること請け合いだ。オープンに先立ち、長年に渡り同プールの支配人を務める青木康司氏に、企画開発の裏側について取材した。

「プ―ルWAI」が「よみうりランド」内に誕生したのは、青木支配人が入社する前年にあたる1991年のこと。「入社以来、20年以上にわたってプール事業の変遷を見続けてきた」という青木氏にとってもここまでの大規模改修は初の経験であり、「総工費10億円を掛けたのもプール事業においては過去最大の投資」だという。

「具体的に決まったのはコロナ禍だったと記憶していますが、弊社が創業70周年を迎えた2019年頃にはプールエリアの拡張計画は既に持ち上がってはいました。実は、今回『わいわいジャングル』を設置したスペースには長年、『ループコースターMOMOnGA(モモンガ)』があったのですが、老朽化によって2021年の9月20日をもって運行を終了し、コロナ禍2年目となる昨シーズンは、更地のまま休憩スペースとして開放していたんです。大規模改修のための基礎工事が始まったのは、2023年の2月頃。プールエリアをより広く快適にするべく、『わいわいジャングル』のオープンに合わせて日よけのある有料の休憩スペースやトイレも新設しました」

「プールWAI」の「WAI」には、フィジー語で「水」の意味もある。全長250メートルを誇る「流れるプール」や渚を有するビーチ感覚の「波のプール」をはじめ、3つの高さから飛び込める本格的な「ダイビングプール」や泳ぎを存分に楽しめる広々とした「スイミングプール」。さらには、4人乗りゴムボートで長さ386メートルを滑降する「ジャイアントスカイリバー」に、全長107メートル・最大勾配11度の「スラロームスライダー」、全長41.5メートル・最大勾配28度の「直線スライダー」など、バラエティ豊かな施設が目白押しで、‟都内屈指の規模を誇るインスタ映えスポット”として人気のナイトプールも、「ダイビングプール」を除く全エリアで期間限定で開催予定だという。

©︎プールWAI

オープン当初から「高い丘の上にある遊園地」という立地を生かし、「リゾート気分を味わってもらうために、できるかぎりプールエリアの奥には視界を遮るアトラクションなどは設置せず、見晴らしの良さをずっと保ってきた」というだけあり、視界一面青空が広がる園内に身を置いていると、都内にいることを忘れてしまうほどの開放感が味わえる。

「開業当初は、どちらかというと大人向けのプールを想定していました。その後、子ども用プールを『それいけ!アンパンマンプール』にリニューアルしたことで小さなお子様連れのファミリー層の方々にも楽しんでいただけるようになったのですが、幼稚園の年長から小学校低学年くらいのお子さんが遊べるスペースが実は少なかった。そのため『わいわいジャングル』は新たな年齢層をメインターゲットに企画したのですが、ご覧の通り、東日本最大級の巨大バケツから2300Lもの水が一気に流れ落ちる様子はものすごい迫力ですし、エリア面積も800平方メートルと広くとられています」

「アスレチックの所々に水鉄砲やレバーでひっくりかえせるバケツに噴水など計70個以上のギミックを設け、一度に多くの方が遊べるように工夫されているので、大人の方でも思わずはしゃぎたくなる気持ちを抑えられなくなるのではないかと(笑)。プール場内はナイトプール用にイルミネーションも随所に設置してあるので、昼のみならず、夕暮れから夜の時間帯にかけても幻想的で雰囲気のある写真があちこちでお撮りいただけると思います」

アスレチックには、ブルー、パープル、オレンジ、イエロー、レッドから成る5種類のスライダーが付随。ブルースライダーとパープルスライダーは、身長90センチ未満、体重120キロ以上の方は利用不可だが、他の3種には年齢制限がなく、遊具エリアは90センチ未満でも中学生以上の付き添いがあれば、老若男女問わず幅広い年齢層の来場者が一度に楽しめる。

南国リゾートの雰囲気に合わせて、ヤシの木を模したオブジェや仮面などから水が飛び出す様子を眺めているだけでワクワクした気持ちになるが、もともと低年齢層をメインターゲットに据えただけあり、青木支配人が今回の「わいわいジャングル」の開発において何よりも重視したのは、安全性だという。

「2300Lもの水が流れ落ちることもあり、本来あの商品は下に30センチくらい水が溜まる仕様になっているんですが、水の事故の原因は水深があることによって起きるのがほとんどなので、小さなお子さんを安心して遊ばせることができるように、『水深がないタイプのものにして欲しい』と施工業者に強く依頼したんです。床材には既存のメーカーのものではなく、アメリカ製の「ライフフロア」というクッション性の高い滑りにくい素材を特注し、万が一転倒しても怪我をしにくい工夫がしてあります。小さなお子さんが安全に遊べることは、大人の方々にとっての安心にもつながるはずです」

たしかに、通常のプールとは異なり水深がないからこそ、安全に全力で水遊びができるという利点がある。アスレチックの頂上にあたる、高さ13メートルの位置に設置された巨大バケツの水はおよそ4分半~で満タンになり、バケツの横に着いた赤い滑車まで溢れた水が伝って流れると、「カンカンカンカン」と鐘が鳴る仕組み。とはいえ、実際は鐘の音とほぼ同時にバケツが傾き、水がものすごい勢いで流れ落ちてくるため、決定的写真をカメラで捉えるためには何度かチャレンジしたことを書き添えておく。

飲食スペースとしては、プールエリアに隣接するレストラン「ラ・ピシーヌ」のほか、かき氷などを扱う売店や自動販売機も並んでいる。なかでも注目なのは、「ソース食おうぜ!日清焼そばU.F.O.食堂」で販売されている、みんなの‟これ食べたい!”が詰まった夢の「おかず爆盛U.F.O.」(700円)だ。濃厚ソースの日清焼そばU.F.O.に、からあげとフライドポテト、さらに真っ赤なたこさんウインナーを盛ったボリューム満点の一品。どこで食べても美味しいが、プールサイドで食べるとなおさらやみつきにならずにはいられない。

なお、入場料金は昨年に引き続き、来場者の分散を目的に、時期や曜日によって異なる価格を設定する変動価格制。「例年、土日やお盆休みは混雑するため価格も少し高めに設定してありますが、8月4日(金)~31日(木)は平日も17時半~20時半までナイトプールを開催予定です。波のプールではナイトプール限定のウォータショー『ナイトSPLASH‼』などもお楽しみいただけますので、ぜひお仕事帰りにいらしていただけたら」と青木支配人は語る。

©︎プールWAI

また、今年は「プールWAI」で初となる、9人組ガールズグループ“NiziU”とのコラボイベントも開催される。NiziUの楽曲に合わせて大量のウォーターキャノンが打ちあがるダンス&放水ショー「ダンスプラッシュ‼ ~NiziU ver.~」や、録り下ろしボイスによる場内アナウンス、限定コラボスイーツなど、NiziUと一緒に夏を楽しめるコンテンツが盛りだくさん。場内装飾もNiziU一色になり、7月19日発売の2nd Album『COCONUT』のジャケット写真を使用したフォトスポットも登場するというから見逃せない。

期間中、特定の平日(34日間)に何回でも「プールWAI」で遊べる「ウィークデーパス」も、4年ぶりに販売。「お得に楽しみたい」という人は、ナイトプールの日程や有料席などの詳細と合わせてぜひとも公式サイトを確認して欲しい。よみうりランドプール開業33シーズン目にして総工費10億円の大チャレンジを体験してみてはいかがだろうか。

<取材・文・撮影/渡邊玲子>

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よみうりランドプールWAI概要
所在地:〒206-8566 東京都稲城市矢野口4015-1
営業期間:7月1日(土)~9月10日(日)※期間中休場日あり
料 金:混雑予想に応じて価格が異なります。開催日ごとの料金は公式サイトをご確認ください。
問い合わせ:遊園地よみうりランド総合窓口
TEL044-966-1111(遊園地営業時間内)
公式サイト https://www.yomiuriland.com/wai/

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ライター。映画配給会社、新聞社、WEB編集部勤務を経て、フリーランスの編集・ライターとして活動中。国内外で活躍するクリエイターや起業家のインタビュー記事を中心に、WEB、雑誌、パンフレットなどで執筆するほか、書家として、映画タイトルや商品ロゴの筆文字デザインを手掛けている。イベントMC、ラジオ出演なども。

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