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スガシカオも驚いた!美しすぎる紫ワインを来日させた“奇跡的なめぐり合わせ”

暮らし

パープルレインがロゼになる?

パープルレイン

パープルレイン (C)株式会社ダイモン

――もともとビールを開発していたところ、ワインのヒットに繋がったというのは面白いですね。

原田:和食料理人としてオーストラリアに立ち、和食に合うビールがないと思いたってビールを作っていたら、ワインがヒットしたという状況ですね。めぐり合わせです。

――これからの展望として、考えていることはありますか?

原田:いま見えている課題として、人工着色料を使っていないワインだからこその悩みがあります。パープルレインの紫色はチョウマメという豆から来ているのですが、自然由来だからこそワインの色にバラつきが……。コントロールできない自然のこととはいえ、なんとか努力を重ねて改善していきたいと思っています。

 また自然の色素だからこそ、経年で色合いが紫からロゼに変わっていくというのも最近発見した。製造から4年経過したパープルレインの色合いが変わっていたんです。

 ただこちらは問題ではなく、新しいパープルレインの魅力と捉えています。というのも、ロゼになったパープルレインは味わいがはっきりと変わるんです。我々はMatureと表現をするのですが、“味が落ち着いた”という言葉が近いかもしれません。パープルレインの経年変化を楽しむという意味で、こちらもなにか活かせないかと考えています。

縁を引き寄せたのは行動だった

パープルレイン

同社代表・原田康嗣氏 (C)株式会社ダイモン

――パープルレインの売れ行きによって、何か変わったことはありましたか。

原田:実はその売上をもとに、ラーメン屋を始めました。兵庫県筑後市波賀町で「天垣内(てんがいち)らーめん 星と月」という名前でやらせてもらってます。もちろん道楽でやっているわけではありませんよ。

 もともと自分の原動力は使命感でした。モテたくて、料理学校に行ったのですが、和食のダシに惚れてすぐ「海外でこの味を広めるんだ」と決意。学校卒業と同時に愛知県の「末木」というお店で修行させていただき、最終的にはオーストラリアでお店を出しました。評価サイトでは、2万8000店ある西オーストラリアの和食店で1位を獲得しています。

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