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洗濯の悩みは100人100通り。“日本一の洗濯屋”が教える、プロの技術を明かすワケ

暮らし

 寒い季節になり、洗濯物がなかなか乾きにくい。なかには洗濯物が山ほど溜まったり、汚れを綺麗に洗えない……という悩みを抱えている人も多いはず。

洗濯ブラザーズ

洗濯ブラザーズの次男・茂木康之さん

 そんななか、著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)を発売し、全国で洗濯に関するワークショップやポップアップを開催しているのが「洗濯ブラザーズ」だ。

 クリーニングのプロ集団として、正しい洗濯の仕方や豆知識を啓蒙し、横浜市と世田谷区三宿にクリーニング店「LIVRER(リブレ)」も経営している洗濯ブラザーズ。今回は次男・茂木康之さんに3人組の洗濯ユニットを結成した背景や起業時のエピソードについて話をうかがった。

兄弟で仕事する機会がなかった

 洗濯ブラザーズとは長男の茂木貴史さん、今回お話を伺った次男の茂木康之さんに加え、マーケティングやプロモーションを手伝う“三男”の今井良さんのユニットだ。「兄弟で会社を興す前は、それぞれ違う仕事に携わっていた」と語る康之さんは、兄弟でビジネスを始めるに至った経緯を次のように話す。

「自分はクリーニング屋を営んでいて、兄はオーガニック系のコスメやフードなどを扱う輸入販売会社に勤めていました。それぞれ異なる業種だったこともあり、交わることもなかったんですが、私自身クリーニング屋として壁にぶつかっていた時期があったんです

 普通のクリーニング屋が受けないようなライブやコンサート、舞台の衣装も取り扱っていたのですが、特殊な素材だったり、短い納期で仕上げる必要があったりとハードルが高かった。『ドライクリーニングのように水洗いができないか』とずっと考えていたものの、なかなか打開策を見出せなかったんです」

転機になったオーガニック洗剤の輸入

洗濯ブラザーズ

洗濯ブラザーズの著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)

 2010年代に入ると、化粧品やコスメのジャンルではオーガニックの重要性が注目され、さまざまな商品が出回るようになったが、オーガニック洗剤に関してはそこまで浸透していなかったのだ。

 転機になったのは、長男の貴史さんがオーガニック洗剤を輸入するようになったときだった。

「兄がオーガニック洗剤を仕入れていることを知り、そこから取引先としてやりとりするようになったんです。実際、試してみたところ、環境にも体にも優しいという点ではメリットがあるものの、クリーニングのプロとしては“汚れを落とす”という点では改善の余地がありました。そこで、プロ仕様の商品力を有したオリジナル洗剤を作るために知り合いの会社へ依頼し、ゼロから企画・開発をしていきました

日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

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