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ライフ、マルエツ…「食品スーパー」3社が苦戦する背景。物価高よりも“頭が痛い”のは

ビジネス

好調から打って変わって…

 2022/2期もコロナの感染が続いたことで内食需要が継続し、店舗数増加もあって増収となりました。また、ライフ独自のPBブランド「BIO-RAL(ビオラル)」の売れ行きも好調だったようです。ビオラルは健康志向や自然志向をイメージしたブランドで、ベーコンからポテトチップスなどさまざまな商品が提供されています。無印良品のような質素なパッケージが特徴的です。

 なお、利益面では採用強化に伴う人件費増加や出店に伴う賃借料の増加、EC強化費などがかさみ、前年比で減益となりました

 ここまでは好調だったものの、2023/2期はコスト高に苦しんでいるようです。会計基準を変更しているため売上高は単純比較できませんが、影響の少ない営業利益は第2四半期の時点で前年比▲42%となっており、大幅に減少しています。

 ウクライナ侵攻が引き起こした資源価格高騰に伴う水道光熱費の高騰が主な要因となっており、上半期だけで店舗で使う電気代が4割も増えたようです。販管費自体は4%しか上昇していないものの、売上総利益に対する割合が大きく、若干のコストアップが業績に大きく影響しました

バローHD:東海地盤でドラッグストア事業も

バロー

スーパー「バロー」 ※画像は公式サイトより

 株式会社バローホールディングスはスーパー「バロー」などを展開しています。スーパー事業の売上高は年間4000億円にも上りますが、はじめて聞く方も多いかもしれません。

 同社は東海地方地盤のチェーン店で、店舗は岐阜・愛知・静岡に集中しています。スーパー以外にもドラッグストアやホームセンター等を展開しており、2022/3期におけるセグメント別売上高は次の通りとなっています。

【バローホールディングスのセグメント別売上高(2022/3期)】
1)スーパーマーケット事業「バロー」など:売上高4055億円
2)ドラッグストア事業「ホームセンターバロー」:同1525億円
3)ホームセンター事業「V・ドラッグ」など:同1229億円

※その他、4)スポーツクラブ事業、5)流通関連事業、6)その他の事業の計6事業

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