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元サッカー選手が25歳で選んだ“第2の人生”。「強豪国チーム」所属でどん底の経験も

ビジネス

カウンセラーとして新たな道を選んだワケ

カメレオン カウンセラーセールス

クロアチアの3部リーグの古屋さん(写真/本人提供)

海外生活をしていたときに、周囲に個人事業主や起業家の方が多く、自分も将来は起業したいという志を抱いていました。プロサッカー選手を引退したタイミングで、次のことを何かやろうと考えていたときに今働いている『カメレオン』の創業者と面談する機会があって。代表の熱意やマインドに惹かれ、この会社で働くことでビジネスを学べ、自分が起業する際にも役立つと思ったんです。

 また、自分自身もサッカー選手としてのキャリアに悩んできたこともあり、キャリアコーチングで人生を大きく変えられるのは非常にやりがいがあるなと。人のパッションや夢をサポートできる仕事にやりがいを見いだせたのも、今の仕事を始めるきっかけになっています」

 サッカー一筋で人生を歩んできた古屋さんにとって「ビジネスに関わるのは始めてだった」と語る。慣れない社会人生活においては、どのような意識を持って仕事に取り組んでいるのか。

「今まではスポーツマン気質が強かったので、勢いや熱量に任せることも多かったんですが、アスリートからビジネスマンになったことで、完全にゼロからのスタートでした。仕事でわからないことは周りに相談すること、仕事に必要な知識をキャッチアップするのはもちろん、自分なりに課題や目標を設定し、どうしたら結果に結びつくかを常に考えていました」

20代の「時間」を仕事にフルスイング

 時間の縛りはないものの、最初の1~2か月は「時間の感覚がなくなるほど、朝から晩まで仕事に没頭していた」と古屋さんは言う。売れている営業マンのノウハウを吸収したり、ロープレを実践したり、仕事に役立つ自己啓発本やビジネス書を読んだり、とにかく自己成長に時間を費やしたそうだ。

「完全フルコミッション制の仕事なため、自身の報酬には天井はないのですが初めのころはなかなか成果が出せず……。それでも前を向いて仕事を続け、3か月目以降は当初の報酬から2.5倍にアップしました

 実はサッカー選手の頃から、チームの勝ち数やシュートのセーブ数など、数字にものすごくこだわっていたんですよ。こうした経験が、ビジネスシーンで数字を達成することへの執着、目標達成意欲の強さにつながっていると思っています」

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