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転職後に後悔する人の共通点は?まずは「平熱状態になること」が重要

学び

自己分析の9割を完結させる手段

考えるビジネスマン

 転職するうえで不可欠なのが、自己分析や自身の市場価値を図ることだろう。佐野氏は、自己分析の9割は「ナチュラルジョブ」を見つけることだと主張する。

「『これ、みんなやってるんじゃないの?』『いや、普通でしょ』と、自分が誰に言われるまでもなくやっている仕事の中で、『え、なにそれ(興味)』『すごくない?(評価)』『それやってもらっていい?(依頼)』と思われるものを探すのです。現在はもちろん、幼少期から学生時代まで振り返り、ナチュラルジョブの歴史を作ると自分というものが見えてきます」

自分の市場価値を知るには

 続けて、市場価値についても知っておいてほしいことがあるようだ。

「市場価値とは、個々のスキルや本人の人間性が、その時々における人材市場でどのように評価されるのかを示すもの。イギリスの人材紹介会社であるロバート・ウォルターズがそう定義しています。つまりはその定義はとても曖昧なのです。

 漠然と『市場価値を上げたい』と思っているなら焦る必要はありません。それよりも副業に挑戦して『今の会社以外でも働ける会社を5社持っている自分になろう』という目標を掲げたほうが市場価値はおのずと見えてきます

 市場価値を知るうえで、給料という尺度に注目しても良いでしょう。自分に見合った給料かどうかが知りたい場合、転職エージェントに『私の業界でこの職種なら平均いくらですか?』と聞けば良い。また、厚生労働省の“賃金構造基本統計調査”を見れば業界の平均給与はわかります。これらをわかった上で市場価値のある程度の目安はわかります。とはいえ、給料は業界や企業規模によって異なるため、“給与=市場価値”と安直に捉えることは危険です」

「会社辞めたい」ループから抜け出そう! 転職後も武器になる思考法

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