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「現場が不公平」が合言葉。日本の“横並び主義”がもたらす同調圧力の正体

学び

ゴルフだけが上司に評価される方法ではない

職場

 もし、彼女が今までの職場の空気に身を委ね、問題を感じたとしても我慢し続けたままだったら、その後の展開はなかったでしょう。

 冒頭の選択肢に戻ると、「A」は単なる同調圧力による思い込みに過ぎない可能性があります。ゴルフに参加するだけが、上司に評価される方法ではありません。むしろ、思い切って「B」を選択し、週明けからすっきりと仕事に臨んだ方が、職場での評価や自分のキャリアに繋がる可能性は少なくありません。

 誰もが我慢していれば、それなりの人生が保証されていた時代は終わりました。無意味な同調圧力に逆らうまでは難しくても、何が無駄であるかを考え、自分なりに対処するくらいならできます

「とりあえず右にならえ」からの卒業。それが職場から自分に権限を取り戻し、仕事人としての未来を切り拓くカギになります。

【「無意味な同調圧力」からの卒業】
苦痛な同調圧力に従う必要はない。うまくかわせば、別の形でキャリアに繫がる。

<TEXT/沢渡あまね(ワークスタイル&組織開発専門家)>

1975年生まれ。作家/ワークスタイル&組織開発専門家。あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOO顧問/浜松ワークスタイルLab所長/国内大手企業人事部門顧問ほか。『組織変革Lab』主宰、DX白書2023有識者委員など。日産自動車、NTTデータなどを経て現職。400以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。著書に累計25万部の『問題地図』シリーズ(『職場の問題地図』『仕事の問題地図』『働き方の問題地図』など、いずれも技術評論社)をはじめ、『新時代を生き抜く越境思考』(同社)、『職場の科学』(文藝春秋)、『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)など多数

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