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数千万円の被害も!若者も被害に「国際ロマンス詐欺」は世界で横行する“ビジネス”に

ビジネス

年収2000万円のイケメンアメリカ人外科医

 興味のない相手からのメッセージならスルーできるが、気になる相手なら一瞬でもドキッとするだろう。筆者は「ハルキから『いいね』が!」と騒いでいたら、友人たちからたしなめられて正気を取り戻した。

 また金田弁護士によると、「20代、30代に被害が多いのが、マッチングアプリを通じた出会い。マッチングアプリは、『結婚したい』という願望(=弱み)を広く公開しているようなもので、国際ロマンス詐欺師がつけ込みやすい」と言う。

 筆者は数年ほどさまざまなマッチングアプリを使っていたが、年収2000万円のイケメンアメリカ人外科医といった、やたら”条件”のよい相手から「いいね!」が来たものだ。試しに画像検索にかけてみたところ、詐欺被害を共有するサイトにその画像の人物が載っていたこともある。

本人の能力と関係なくだまされてしまう

スマホを触る女性の手

 金銭を払わせる手法もまた大きく分けてふたつあるという。

「ひとつは恋愛関係を匂わせ、その人を助けるために金銭を支払わせる方法。もうひとつは投資に誘われる方法です。どちらも最初は少額ですが、一度支払ってしまうと、歯止めが利かなくなります

 井出さんは前記の著書によると、最初の10数万円を「貸し」たあと、どんどんと荒唐無稽な要求を呑むようになってしまったようだ。投資型の場合は「投資でこんなに楽な生活をしている」「ふたりで優雅に暮らせたらいいね」などと夢物語を語り、投資に誘ったりもする。

 相手に恋してしまうと、マフィアに金銭を奪われたというような、ウソにもほどがある詐欺にも騙されてしまう。「なぜあんな話を信じたのか」と頭を抱える人が多いだろう。しかしこれは本人の能力にはあまり関係がない

毒の恋 7500万円を奪われた「実録・国際ロマンス詐欺」

毒の恋 7500万円を奪われた「実録・国際ロマンス詐欺」

70歳の女流漫画家が偽りの恋に落ち、借金をしてまで工面した7500万円を失った全記録、そして悪夢から目覚め、失意のどん底から立ち上がる女の意地と強さをここにすべて綴る

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