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支持率急落の岸田文雄内閣。それでも「解散総選挙が考えにくい」理由

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補正予算に注目してみよう

国会議事堂

 岸田内閣の動向として、今後どのような点に注目すれば良いのかを最後に尋ねてみた。

「10月3日から臨時国会が開催されており、補正予算が決められます。先述した通り、消費税減税や一律給付金といった経済政策を実施するに足る予算が組まれるかが注目です。玉木氏が掲げた経済対策は約23兆円の予算が必要になりますが、それくらいの規模の予算が組まれなければ、厳しい生活から脱することは難しいです。

 ここは国民民主党に限らず、野党が強く声をあげるポイントですので、岸田首相がどのように対応するのかを注視しなければいけません」

 強い向かい風が吹き荒れるなか、景気回復に対しての本気度が問われる岸田内閣。補正予算額は、11月に提出される見通し。右肩下がりで支持率が下落する流れにピリオドを打つ一手になるのか、期待して待ちたいところだ。

<取材・文/望月悠木>

【池戸万作】
政治経済評論家。1983年東京都生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業、中央大学経済学研究科博士前期課程修了。公的機関での事務職や民間企業での経理職の傍ら、2010年より、日本経済復活の会に参加し、故・宍戸駿太郎(元筑波大学副学長、元国際大学学長)氏より、経済学の教えを受ける。現在は国会議員の経済政策ブレーンなどを務める。Twitter:@mansaku_ikedo

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている
Twitter:@mochizukiyuuki

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