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岸田首相が1兆円支援を明言。市場価値を高める「リスキリング」とは一体何か

学び

長期的に見ると「継続」していることも

 一般的には、意識的・自発的に継続していることの評価が高いように思います。しかし、「継続」できていないようで、実は長期的に見ると、形式や姿を変えて「継続」していることがあるのです。

 生まれてから社会人になった現在までを振り返ってみてください。仕事、学校、勉強、留学、部活、バイト、食事、恋愛、結婚、ダイエット、友人関係……。そういった今までの経験の中で、無意識的に、自発的に継続し続けていることはないでしょうか

 実は、それは無理なく、自分が継続できることなのです。小さなことかもしれませんが、メールやメッセージが来たら即返信することを無意識的に無理なくずっとできている、なども自分の得意なことを見つける小さなチャンスになります。

 リスキリングを進めていく上で、この「継続できていること」を自分の武器にすると、無理なく進めていくことができる可能性が高まります

中学時代のあだ名は「長老」

会話

 継続というと、20年間ずっと同じことを続けてきたプロフェッショナル、などというイメージが強いのではないかと思います。僕は同じことをずっと続けるということがとても苦手で、興味関心がすぐ変わっていきます。日本社会では、あまり褒めてもらえる性質ではありませんでした。

 ただ、あるとき気づいたのは、自分には中学生の頃からずっと一貫して継続していることがあった、ということです。それは「人の相談に乗ること」でした。中学時代のあだ名は「長老」で、よく友達から相談をされていました。

 今、日本においてリスキリングを広める活動をしていても、リスキリングをどうしたら進められるか、新しいスキルを身につけて新しい仕事に就くことができるか、という相談に乗る機会がとても多いのです

 一見、別々のことをやっているように見えて、実は一貫して「継続」していることがある、と気づいてからは、自分は飽きっぽくて物事が続かない、という視点で自分を評価しなくなりました。ぜひ、無意識に、自発的に継続している何かを見つけてみてください

自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング

自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング

これからリスキリングを実践しようとしている人だけでなく、リスキリングという言葉の意味やこれからのビジネストレンドを知りたい人、ならびにリスキリングを自社に導入したいと考えている企業担当者にも役立つ1冊です

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