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文具マニアが集まる「文具朝活会」を知ってる?開催は230回以上

コラム

 このやり取りで、溜め込んでいた熱が発散され、文具に対しての気持ちを共感してもらうことで癒されるのです。さらに文具という共通の趣味を通じて、まったく業種も年齢も違う友人ができるという副産物まであり、孤立していた文具好きが、同じ趣味を持ったコミュニティを持つことができるのです。

 また、こちらの会、文具好きのユーザーが集まるということで、ユーザーの意見を聞きたい、または、お知らせをしたいというメーカーさんも参加することもあります。

 例えば、過去には、「ゼブラさんがあなたにお聞きしたいことがあるそうです」「プラスの新作『パスティ』の開発者さんがやってくる!」といったメーカーさんをゲストに迎え、ユーザーと直接交流することができるという貴重な場にもなっているのです。

 このように文具という趣味を通じて、普段、仕事では出会わない人たちと出会うことができる異業種交流会という側面もあるのです。

 ただ、仕事の話よりも文具の話がしたいということで、仕事の話なぞ基本的にしませんけどね。仕事前に趣味の話をたっぷりして、聞いて、リフレッシュして仕事へ向かうのです。

朝活から「新しい仕事」が生まれた!

ビジネスイメージ

 この文具朝活会は、Facebookで募集がかけられるため自ずと仲良くなった人たちとFacebookで繋がることになります。そうなると他の文具イベントであったり、文具とは関係なく野球を観戦しにいったりと、仕事がらみではない大人になってからの友人ができあがっていることもあるのです。

 さらに仕事がらみの付き合いではなかったのに、気づいたら「新しい仕事が生まれていた!」ということだってあるのです。私に至っては、その縁でポッドキャストを始めたと言っても過言ではないのです。その流れでココに文具朝活会のことを書いているのですから不思議なものです。

 また、この文具朝活会のいいところは、非常に「ゆるい」のです。参加ボタンを押していて、寝坊して遅刻したり行けなくても怒られるどころか、特に何も言われません。

 また、名簿を作ったりといったような会員制になっているわけでもないので、行きたい時にだけ、行ける時にだけ、行くというスタンスで付き合えるのです。

 朝活というと意識高い感じがして、敷居も高いように思えるかもしれませんが、こんな感じの趣味の朝活だと始業前に思いっきり楽しんで脳を目覚めさすことができます。こういう朝活を経験すると早起きして自分のために何かすることに慣れていくかもしれません。

主催者の高木さんに聞いてみましました

高木さん

主催の高木さん

 そんな朝活文具会を主催する高木さんに、発足の経緯などいろいろ聞いてみました。

――どうして始めたんですか?

高木芳紀(以下、高木):元々、本の朝活をやってて、これを文具に置き換えたらおもしろいかなーと思ったから。文具に詳しい人に、いろいろ教えてもらいたかったし。

――テーマを決めているのはなぜ?

高木:そのテーマに興味がある人だけ集まってもらえばいいから。フリーだと、やはり少なからず混沌となります。

――他の朝活に負けない魅力は?

高木:魅力かどうかわかりませんが、ほぼ毎週やってるので、気が向いたらふらっと来てもらうこともできる。

――長く続けてきて良かったこと。

高木:なぜか文具の専門家という認識で見ていただくようになり、仕事も、仕事以外でもいろんなお声がかかるようになった。

――参加をためらっている人へのメッセージ。

高木:人見知りの主催者ですので、特にお構いもできませんが、メンバーの皆さんが優しい人ばかりですので、安心してご参加ください!

■ ■ ■ ■ ■

 毎週金曜日に行っているのが今回、ご紹介した「文具朝活会」です。そして、毎月1回、月イチで休日に行われる「文房具朝食会」というものもあります。文具朝活会よりも以前から行われている「朝食会」です。詳しくはFacebookページを検索してみてください。

<TEXT/たなっち>

【文具朝活会】
毎週金曜日の朝。Facebookページ「ノベルティ研究所(文具朝活会・文具祭り)」基本的に渋谷⇔東京駅という2週間サイクルで開催されています

文具好きポッドキャスター。趣味でブログ「気まぐれ手帳」を書いたり、ポッドキャストを配信している普通の会社員です

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