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嫌な単語をソフトな表現に変換するツール。“傷つきたくない”社長が開発

ビジネス

 コロナ禍の影響により、文章ベースでのコミュニケーションが一般化した。加えて、SNSの普及によって文章を読んで傷つくケースは有名人でなくても珍しくない。そんな文字によってメンタルが削られやすい現代社会、bondavi株式会社が2022年8月25日にリリースした「ひよこフィルター」は救世主になりそうだ。

ひよこフィルター

ひよこフィルター

 ひよこフィルターはパソコンやiPhoneで対応しているツールで、指定の言葉を追加して使用する。ブラウザーを開いて追加した言葉が表示される場合、その言葉は表示されずにその代わりに「ぴよぴよ」となる。「至急」「改善」など苦手な言葉を見なくすむため、メンタルの安定に一役買いそうだ。

 ユニークかつ大きな可能性を秘めたなツールをリリースした経緯、またひよこフィルターの活用方法など、同社の代表取締役社長・戸田大介氏@todayske)に話を聞いた。

なぜ“ひよこ”フィルターなのか

 戸田氏はbondavi株式会社について「『特別じゃない毎日を、少しずつ豊かに』を理念を掲げています」と説明する。

「この理念を実現するため、三日坊主を克服するアプリや集中力を高めるためのタイマーのアプリなど、日常生活が豊かになるアプリを開発してきました。ひよこフィルターもこの思いからリリースしました」

“ひよこ”にした背景としては僕が好きな動物にしたかったので、ひよこ・シロクマ・カモノハシが候補でした。鳴き声を表示させたかったのですが、シロクマとカモノハシの鳴き声がわからなかったため、ひよこにしました(笑)

アプリへの意見から小さなダメージを

戸田大介氏

bondavi株式会社代表取締役社長の戸田大介氏

 ひよこフィルターに関するプレスリリース内には「メンタルが弱い社長が作った」と書かれている。実際、論点がズレた指摘に意気消沈することもあるようだ。

「ユーザーさんからアプリに関する意見をいただくことは多いです。大半のユーザーさんからは優しい言葉が届きますが、たまに来る『ここがとても使いにくいので早く直してください』『至急対応を求めます』といった声に小さなダメージを受けることも少なくありません」

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