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米国株は「嵐の前の静けさ」…株価下落に驚く「投資ビギナー」が知るべき大原則

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今は投資を始めるには難しい時期

円安

 そうは言っても、もう投資をしてしまったものもあるわけです。個々の投資家でその状況は違うでしょう。しかし、今すぐ日本株で投資を考えるのなら、果たしてインデックスファンドが正しい選択なのでしょうか?

 30年ぶりの円安水準でも未曾有の金融緩和に固執する黒田日銀総裁の任期は2023年4月8日まで。あと半年ほどなのです。次の日銀総裁がどのような金融政策をするのか。少しづつ金融政策を平常値に戻していく舵取りをする可能性は少なくありません。

 この20年の異様な金融緩和に慣れきった日本の投資環境の根底が変わる可能性があるのです。そういう意味で、今は大変投資を始めるには難しい時期なのかもしれません。いますぐ日本株で投資をしたいということであれば、インデックスファンドよりも今の日本経済を反映した個別株がいいのかもしれません

株価が下がった個別銘柄に注目

 いまコロナウイルス第7波で苦しむ日本経済ですが、それでも大きな流れはウィズコロナの経済政策にシフトしつつあります。また、今後2年も3年もさらにコロナウィルスに日本と世界の経済が翻弄されるとは思えません。また、ロシアのウクライナ侵攻によって大きく歪んでしまったエネルギーや食糧事情もこのまま放置され続けるでしょうか?

 ここに注目すべきです。つまり、コロナやウクライナ問題によって大きく傷つき株価が下がってしまっている個別銘柄への投資も検討してもらいたいということです。優良で将来性もあるのに、これらの要因で業績が下がり株価が低迷している銘柄は少なくありません。しかし、この時期を乗り切れる財務基盤がしっかりしている会社は重石が取れれば株価も回復する可能性が大きいはずです。

 さらにもうひとつの視点は、30年ぶりの円安水準にあるにもかかわらず、その恩恵が市場に評価されてない会社を探すことです。円安の恩恵は、国内に生産基盤をおいている輸出企業だけではありません。海外投資を積極的に行い、海外事業で利益を上げている会社は、その配当や利益も円で評価されるからです。

 せっかく始めた投資。がっかりしすぎることなく、巻き返して来年はもっと笑顔になれるといいですね。最後に、繰り返しになりますが、投資、株式投資で利益を上げるのは、シンプルな大原則に固執することです。放っぱらかし投資でもコツコツ投資でも、ドルコスト平均法でもなく、安く買って高く売る。この大原則を忘れないことだと思います。

<TEXT/経済評論家 佐藤治彦>

経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』『しあわせとお金の距離について』『急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術』など多数
■Twitter:@SatoHaruhiko

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