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「今日は3レグよ」の意味は?客室乗務員が機内で使う“CA用語”

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飛んでいなくても出発?出発時刻の不思議

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 旅客機に乗った際、時刻表と機内アナウンスで流れるフライト時間が異なることに疑問をもった経験はないだろうか。じつは飛行機の運航に関する時間には、フライトタイムとブロックタイムという2種類がある。機内でアナウンスされる「フライトタイム」はいわばその名の通り、空を飛んでいる時間。離陸してから着陸するまでの時間を指す。

 これに対し、ブロックタイムとは滑走路を走っている時間も合わせて、動いている時間を指す。ドアが閉められて、車輪が動きだしたときが出発時刻、そして地上に停止したときが到着時刻ということになる。一般に時刻表などの出発時刻と到着時刻は、ブロックタイムのはじまりと終わりを指している。つまり、ブロックタイムは滑走路を走るぶんだけ、フライトタイムより長く設定されているわけだ。

 そのため、滑走路を時間通りに動きだせば、なかなか飛び立たなくてもブロックタイム通りの出発ということになるのだ。ちなみに、時刻表はその時期の平均的な気象状況などから時間を算出している。ただし、前述したように旅客機はフライトごとにルートが異なるので、時間通りに到着しないケースも少なくない。

 その点、機内アナウンスのフライトタイムは当日の状況から算出した時間を知らせてくれるので、当然より正確である。なお、日本の時刻表は9時10分発、9時15分発と5分刻みの設定になっているが、国によっては23分発など1分刻みの設定もある。

<TEXT/エアライン研究会>

「人類最大の発明は飛行機である」といってはばからない、自他ともに認めるエアラインファンによって結成された研究チーム。幅広いネットワークを活かして収集した国内外の航空情報を、より多くの人に提供し、飛行機の魅力を伝えることをモットーとしている。あくまでも乗客の視点にこだわって、航空業界の動向を見守っている

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