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不倫相手を家までストーキング…ドロドロの人間関係を描く、漫画家の思い

暮らし

「これは私の人生だ」と長文のメールが

泥濘の食卓

自宅前で張り込みストーキング(C)伊奈子/新潮社

――読者の方々からの反響はいかがですか?

伊奈子:「これは私の人生だ」みたいに長文のメールをいただくことがあって、それは嬉しいですね。作品を通じて読者の方と繋がれた感じがして、寄り添えていたと実感できます。

――最後にこの記事を読んでくれた人に一言メッセージをください。

伊奈子:今いる環境に閉塞感を抱いていたり、嫌だなって思うことが多い人も、それは全然異常なことではなくて、むしろ「泥濘の食卓」を読んで共感してくれればと、思うのでよかったらぜひ読んでください。

<取材・文/永森龍太>

【伊奈子】
6月20日、愛知県生まれ。ふたご座。2016年に「第75回ちばてつや賞ヤング部門」で大賞受賞。2020年11月より「泥濘の食卓」を「ututu(ウツツ)」で連載中。『泥濘の食卓 1巻』(バンチコミックス)が発売中。好きな食べ物は豆製品と乳製品
Twitter:@naguruzo_

泥濘の食卓 1巻

泥濘の食卓 1巻

田舎町のスーパーで働く「深愛(みあ)」は、パート先の店長と不倫関係にあった。何のとりえもない自分に優しくしてくれる店長が大好きな深愛。しかし突然、別れを告げられる。理由は妻の鬱。家族の為に使う時間が必要で関係を続けられないという店長の言葉は耳に入らず、深愛が導き出した答えは、「私はやっぱり、店長と幸せになりたい」。その想いが一つの家庭を泥濘へと引きずり込む――。

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