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冷房「つけっぱなし」は得か、損か?無理なくできるエアコン節約術

暮らし

除湿より冷房のほうが夏は除湿効果が高い

 和田さんによると、除湿運転は下記のように分類されるそうです。※メーカーや機種、環境によって異ります

【(1)弱冷房除湿】
→弱い冷房と同じ。電気代もあまりかからないけど除湿量は冷房より少ないです。一般的なエアコンの多くに搭載されています。
【(2)再熱除湿】
→部屋は冷えず、冷房より電気代が高くなります。除湿量は冷房よりやや少ないです。
【(3)ハイブリッド除湿】
→部屋は冷えず、排熱などを利用しているため、電気代、除湿量とも冷房と同じです。一部最新のハイエンドモデルのみに搭載されています。

「広く普及しているとは言いにくい(3)を除けば、除湿運転は消費電力も多く、効率的な機能とは言えません。除湿は『室温が低いけど湿気が多い時に使う機能』であって、夏の暑い時に使うものではないのです。なので、暑い時に除湿したいならば『冷房』を使いましょう。夏は、除湿より冷房のほうが除湿効果が高いのです。部屋が冷えすぎるのを避けたければ、冷房運転の設定温度を上げれば良いと思います」

サーキュレーターと扇風機を使い分ける

扇風機 サーキュレーター

 さて、次に気になったのは、サーキュレーターと扇風機について。効率的に冷気を循環させてくれるイメージのある両製品ですが、どのくらい有効なのでしょうか。

「どちらも室内の温度ムラを解消するのに有効です。冷たい空気は床にたまるので、サーキュレーターを使って部屋全体を涼しくすると、エアコンに正しく室温を認識させる効果があります。が、冷房と併用するならサーキュレーターよりも、扇風機のほうが冷却効果を高めるためには効果的だと思います。そもそもサーキュレーターは直進的な風を遠くまで届けて、空気の攪拌(かくはん)を目的としたものです。人に風を当てる道具ではありません。

 一方、扇風機は広い範囲にやわらかい風を送るもので、人に風を当てる道具です。体に風が当たれば体感温度は下がりますので、冷気のムラを解消すると同時に体感温度を下げられるので、扇風機のほうがより涼感を得られると思います。暖気が天井にたまるのを解消するため、冬になってから、暖房とサーキュレーターを併用するのはとてもおすすめです。ただし、冷房との併用にはそこまで向きません

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