不安の原因は脳にあった!「ツライの消し方」を医学博士が教える
脳の未熟な部分が不安を生み出す
だが、何に不安を感じるかは、その人自身の脳の状態によって大きく異なるという。
「『不安=性格的なもの』だと考えている人は多いのですが、不安は脳の未発達な部分がうまく機能しないから起こる現象で、性格は関係ありません。
脳には約1000億個の神経細胞があり、さまざまな機能を分担していますが、私はそれぞれの部位を機能別に大きく8つに分けて『脳番地』(後述)と呼んでいます。他人に流されやすい人は“感情系脳番地”が弱かったり、意思がうまく伝えられない人は“伝達系脳番地”が弱かったりと、どの脳番地が未発達かにより、不安の感じ方は異なるのです」(加藤氏)
不安は訓練で力に変わる
では、どうしたら不安を力に変えられるのか。
「まずは自分が不安を感じやすいシチュエーションから、『自分は脳のどの機能が弱いのか』を分析することが大事です。弱点がわかったら、それぞれの機能をつかさどる脳番地を活性化させる訓練を行うことで、次第に不安は消えていきます」
日々のトレーニングを積めば必ず会得できる――。その驚異のメソッドを見ていこう。