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円安とインフレから 財産を守るため、プロが勧める6つの投資先

コラム

10年ほど使う予定のない資金を活用して

計算 資産

 社債は固定利率による安定したインカムゲインだけでなく、投資元本が満期償還に向けて値上がりするキャピタルゲインも得られる可能性があります。ただし、額面以上の金額で債券を購入する場合は、値下がり損(キャピタルロス)とインカムゲインを合わせたトータルで運用利回りを計算することになります。

 例えば、額面100ドル利率2%の債券を90ドルで購入すれば、満期時に100ドルで受け取りますから、10ドルのキャピタルゲインを獲得できます。また、利付債であれば満期までの間に利払いがありますので、毎年2%相当の利払いを受けられます。

 今後、追加利上げの可能性もあるので、途中で債券を売却し、換金する可能性のある人は注意が必要です。5~10年使う予定のない資金を活用して、償還期限の近い割引債、利付債を購入してはいかがでしょうか。ドル建て債券は証券会社を通じて購入することができますが、予算があるので売り切れてしまう場合もあります。

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 ドル建てMMFは少額から投資できますので、証券口座がある人なら誰でもはじめられます。為替リスクが嫌な人は、物価連動国債を検討するといいでしょう。

<TEXT/ファイナンシャルプランナー 高橋成壽>

1978年生まれ、小学4年時に株式投資に興味をもち、大学在学中に株式投資を始める。慶應義塾大学を卒業後、金融系のキャリアを経てファイナンシャルプランナー事務所を設立。シングルマザーから上場企業の創業者まで幅広い顧客層が特徴。有料のFP相談の他、無料の専門家マッチングサービスとして「ライフプランの窓口」「住もうよ!マイホーム」「保険チョイス」他を運営。東海大学非常勤講師。連載:SankeiBiz、会社四季報オンライン、Yahoo!個人。著書『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』(廣済堂出版)
Twitter:@fpooji

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